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「クラスの子が美味しいし可愛いって言ってて結構気になってたんだよね」
でもまあ慎太郎は興味なさそうか、と思い止めていた足を動かそうとすれば「へえ〜いいじゃん」ここにしよ、とカフェと全く縁がなさそうな慎太郎がするりと入り口に爪先を向けるのに「えっ！」と思わず声が出るのに「うわ、なんだよ」と慎太郎が少しびっくりしたように目を見開いて笑うのに「…だ、だって」と言葉が飛び出す。
「カフェと慎太郎似合わなさすぎて…」
「なんだよ！俺だってカフェぐらい行くかもしれないだろ」
「だって！牛丼ばっか食べてそうな顔してるじゃん！」
「どんな顔だよマジで！」
よくわかんねえけど失礼なやつだな〜牛丼と俺に謝って、と笑った慎太郎が「入る？入んない？」どっち？と眉を下げるのに「…はいる」と呟けばいつもよりなんだか優しい笑い方、と言ったら聞こえがいいかもしれないけど少しだけ切なそうに笑った顔は、気のせいかな、なんだろう。
「…慎太郎まじで可愛いとの相性がさ」
「悪いって？俺だって可愛い時あるって」
「…」
「黙るのやめろよ」
慎太郎くんだって可愛いのにな〜と下手くそな上目遣いをしてくるのに思わず吹き出せば「バカにしてんだろ」と口では言ってるくせに慎太郎までメニューを捲りながら笑っていた。なんか久々にちゃんと話して笑った気がするな。
想像以上にファンシーな店内に落ち着かないのかそわそわとしながら机の上のぬいぐるみを凝視しているのがなんだか面白くてかわいくて笑ってしまえば「え、なに？」なんかあるなら言ってよ、と慎太郎まで笑って手元のグラスを煽っている姿をぼうっとみつめる。
「てか決まった？頼んでいい？」
「あ、ちょっと待ってよ」
「ええまだ？」
「こっちとこっちで迷ってんの」
「どっちも食えば？」
「…流石にきついって」
「確かに」
じゃあ俺がこっち頼むからこっち頼めば？半分あげるよ、と当然のようにするりとそんな言葉を言って「あ、すみません」と近くを歩く店員さんを少し大きすぎる声で呼ぶものだから隣の子が笑っていた。まあすぐ慎太郎の顔を見てちらちらしていたので「かっこいい」とか話してるのかな、わかるよめっちゃ、顔見たらそうなるよね。
ていうか今さらっと半分こってこと言われた？そういうのするの？てか普段とあまりに今日はなんだか違う気がする。そわそわする、好きなものを好きな時に食べてるのに、そんなの、言われたことなんて一回もないのに。
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七瀬(プロフ) - lemonさん» わ〜！ありがとうございます！少しでも楽しんでいただけていましたら幸いです！たくさん更新できたらいいな〜と思ってますので最後までお付き合い頂けましたらうれしいです！ (2023年2月25日 19時) (
レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
lemon(プロフ) - ほんとにこの作品がだいすきで、 このきゅんきゅんがたまりません！！これからの更新も楽しみにしております！^^ (2023年2月22日 22時) (レス) @page16 id: b772619bf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七瀬
| 作成日時：2023年2月7日 22時
