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「え、あ、なんで？」
「え…いや、この前慎太郎と一緒に帰ってた時あったじゃん…結構前だけどさ、アイスとかスイーツとか買ってた時」
あったよね？と松村くんが首を傾げるのに頷けば「その時になんかさ、あ、Aさんってもしかして」って思って、と淡々と呟くが私は頭は落ち着かないし心臓は照れやらバレたという緊張からうるさいし、顔は冷たいのか厚いのかわからない。
「…あ、ごめん、こういうの聞かない方がいいよね」
何も考えなかった、と松村くんが頭を掻いて俯くのに「い、いやほんとに…全然…そんな…はは」と苦くて苦しい言葉しか出てこない。だって事実だし、そんなに外にだだ漏れだとは思ってなかったけど。
「…いいよ、事実だし」
「ごめんほんとに、言わせたよね…」
「まあ…てかそんなに好きって感じしてた？」
「いや、そんな…なんか慎太郎が言ってたこととかAさんの表情とか見てたらなんか、好きなのかなってぼんやり思って」
と、松村くんが眉を下げてつぶやくのに「そんなに気にしないでよ」と笑う。松村くん他の人より鋭そうというか聡そうというかそういう感じするし、最近意図的に服変えたりメイクしたり髪までいじっちゃってあたかも「好き」を気付かれるようにしてたのも事実なので松村くんは悪くない。ていうか松村くんが気づくことになんで慎太郎はなにもなかったみたいな感じなわけ？ちょっとなんか違うねーぐらいあってもいいじゃん。
なんだかそんなことを考えていたらモヤモヤしてきたので一度目を瞑って気持ちをリセットしようとして、松村くんの言葉が引っかかる。
「え、慎太郎が言ってたことってなに？」
「え？」
「さっき松村くん言ったよね？慎太郎が言ってたこととAさんのこと見てたら〜って」
慎太郎、何言ってたの？と松村くんの顔を見上げれば「いや…ねえこれ、言ったって慎太郎とか周りの奴らに言わないでね」と松村くんが前置きをしてあのさ、と言葉を続ける。周りの奴らってあれか、いつもいる人たちか。
「なんか最近Aがさあ〜…あ、A俺の幼馴染なんだけど、急に化粧変えたりスカート折ったりしてるんだけどなんかあったっけ？…ってみんなで話してた時に言ってて」
「それ慎太郎の真似？」
「真似じゃねえよ、今その話じゃないでしょ」
「…ふは、ごめん続けて」
「バカにしてるだろ…で、そしたら樹…友達とかがえーそれ好きなやついるの確定だろって言い出してみんな同調して…っていうのがあって」
「…女子なの？」
「クソゴツい男6人の会話だよ」
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七瀬(プロフ) - lemonさん» わ〜！ありがとうございます！少しでも楽しんでいただけていましたら幸いです！たくさん更新できたらいいな〜と思ってますので最後までお付き合い頂けましたらうれしいです！ (2023年2月25日 19時) (
レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
lemon(プロフ) - ほんとにこの作品がだいすきで、 このきゅんきゅんがたまりません！！これからの更新も楽しみにしております！^^ (2023年2月22日 22時) (レス) @page16 id: b772619bf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七瀬
| 作成日時：2023年2月7日 22時
