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「ふうん、誰かと行くの？」
「えー、この本読んだことある人と行きたいけどみんな読んでないし1人で行くかな」
「へえ」
原作を知って観た方がやっぱりいいよね…私映画見た後は割と語りたいタイプだから…と言ってはみたもののやっぱり友達と見る映画の方が楽しいんだよね…と思って頭を悩ませていればぼそりとまた北斗くんの方から声が聞こえて「え？なに？」と聞き返せば言いづらそうに「読んだ、けどね」という言葉が聞こえて「何を？」と今度は私が呟く番だった。
「その本、俺読んだけどね」
まあ別にだから何ってわけじゃないんだけど、とどこか恥ずかしそうな顔をしてまたホチキスを止め始める北斗くんに思わず吹き出してしまったのは当然のことだよね？
「ねえ」
「なに」
「私と映画行きたいって聞こえるんだけど」
「そんなこと言ってない」
「素直じゃないね、ほんとに」
そんなに行きたいなら北斗くんのために行ってあげる、そう笑って北斗くんに告げれば「…別に、いいけど」とどこか嬉しそうな声色で言葉が返ってきた。素直じゃないなほんとに、でもまあちょっとかわいいね、そういうとこ。
「デートじゃね？それは」
「はあ？映画見に行くだけなんだけど」
「いやいやそれはデートだね、爆モテ委員会委員長の俺が言うんだから間違いない」
「なにそのキモ委員会」
いや事実なんだけど俺がモテてんのは、と映画に行く前日偶然樹と一緒になってしまった帰り道、「どう？最近北斗とどう？どう？」とうるさいぐらいに顔を合わせれば聞いてくる樹にうんざりしながら渋々土曜日映画に行くことを話せばにっこりと効果音がつきそうなぐらいに口角を上げて頷き出す樹にイライラしてつま先を軽く蹴飛ばしてやった。
「うるさいなあ、お互い読んだことある本の映画やってるから見に行くだけだってば」
あんただって彼女でもなんでもない女の子とよく2人で遊んでんじゃん、と嫌味と共に睨みつければ「まあそれはそれ、俺はモテるから1人のものじゃいられないんだよな」と本当にげんなりする言葉を吐くものだから思わず声に出して「オエ…」と言ってしまった、不可抗力です。
「何着てくの」
「え？フツーの服だよ」
ニットとか〜まあそのへん適当に、と返せば「普段のお前じゃん、足とか出さないの？」北斗喜ぶんじゃねえの、と言われたが北斗くんがそんなタイプとは思えない。
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七瀬(プロフ) - 朱音さん» ありがとうございます！ヒロインごと好きになって頂けて嬉しい限りです！かなり話数もあるのに最後までお付き合い頂いて本当に嬉しいです…！他のお話も時間がある際にでも宜しければご覧ください。コメントありがとうございました！ (2023年2月7日 20時) (
レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
朱音(プロフ) - 大好きです！愛されるべきヒロインな夢主と、図書委員の北斗くんが良すぎて一気に読み切ってしまいました、ピュアピュアな夢主と拗れてる北斗くんをナイスアシストしすぎた樹に助演男優賞をあげたいです。他の世界観も読みたくて、他の物語も楽しく拝見させて頂きます！ (2023年2月6日 1時) (レス) @page49 id: 5dbaf83bc8 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - そぼろPさん» 最後までお読み頂きありがとうございました！お楽しみ頂けて嬉しい限りです！ありがとうございます！最後までお楽しみ頂けていたら幸いです。次回作もお楽しみ頂けましたらありがたいです！ (2023年1月2日 22時) (レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - akikumaさん» 最後までお読み頂きありがとうございました！最高のお言葉頂けて嬉しい限りです、、！次回作までありがとうございます！よろしければお楽しみ頂けましたら幸いです！ (2023年1月2日 22時) (レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
そぼろP(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても楽しく拝見させていただいていました。終わり方もとてもすごく好きで、全てが好きな作品でした。次回作も楽しく読ませて頂いてます！ (2023年1月1日 20時) (レス) @page46 id: cdebdf4adb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七瀬
| 作成日時：2022年12月4日 22時
