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「なんかそのときに席近かった人らしくて…全然覚えてなかったんだけど急に距離近いしなんか逃げようとしてんのに全然しつこくて困ってただけ」
「ふーん、そう」
「全然興味ないじゃん」
自分から聞いておいて、と睨んでやろうと思ったがあそこで北斗くんが口を挟んでくれなかったらあれよあれよで出かけることになってしまっていたかと思うと睨みつける気もなくなった。感謝する面が大きすぎるので。
「だからありがとうって感じ」
「…困ってる顔してたから」
「え？私が？」
あんた以外に誰いんの？となぜか北斗くんが私を睨んでため息をつくのに「なんでそんな呆れてんの」と返してみる、そんな顔しなくてもいいじゃん。
「てか北斗くん土曜日私と遊びたかったの？」
「は？なにそれ」
「だってさっき俺と予定あるとか言ってたじゃん、友達と遊ぶの楽しみにしてたとか何とでも言えたのに」
「…うるさいな、咄嗟に出たのがあれだったんだよ」
「ウケる」
「ウケんな」
遊びたいわけじゃない、と今度こそイヤホンを耳に刺して自分の本を開いてしまった北斗くんに「なーんだ、私は結構遊べるかと思って嬉しかったのに」と呟いてもう一度ペンを握り直して問題集を捲る。
でも助けてくれたんだよね…いやまあ本人はうるさかっただけだから追い払ったぐらいだろうが私にとってはかなり助けられたのでありがたいばかりだな、と思いながらなんとか宿題を終わらせて自分の分の作業をする。でも北斗くんも「手伝う」と私の横に積んであった資料を自分の方に持っていくのに「えっいいよいいよ、北斗くん自分の分終わったなら帰ってもいいんだよ」今日全然人も来ないしと言っても「家でやることないから別にいい」と対して聞く耳を持ってくれない。結構頑固だよね、まあ別に私の作業減るだけだからむしろラッキーなんだけどさ。
「あの」
「なに？」
ぱちんぱちんとホチキスを無心で止め続ける北斗くんが口を開いたと思えば「いや、やっぱなんでもない」もごもご何かを言いたげにしているので「なんか言いたいなら言ってよ、なんで言わないの？」と首を傾げれば「…土曜、この前Aが面白いって言ってた映画の公開日なんだって」と呟いた。え！そう思った私は携帯にタイトルを入れれば好きな俳優さん女優さんの名前が並んでいて「え！絶対見る！」と返した。
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七瀬(プロフ) - 朱音さん» ありがとうございます！ヒロインごと好きになって頂けて嬉しい限りです！かなり話数もあるのに最後までお付き合い頂いて本当に嬉しいです…！他のお話も時間がある際にでも宜しければご覧ください。コメントありがとうございました！ (2023年2月7日 20時) (
レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
朱音(プロフ) - 大好きです！愛されるべきヒロインな夢主と、図書委員の北斗くんが良すぎて一気に読み切ってしまいました、ピュアピュアな夢主と拗れてる北斗くんをナイスアシストしすぎた樹に助演男優賞をあげたいです。他の世界観も読みたくて、他の物語も楽しく拝見させて頂きます！ (2023年2月6日 1時) (レス) @page49 id: 5dbaf83bc8 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - そぼろPさん» 最後までお読み頂きありがとうございました！お楽しみ頂けて嬉しい限りです！ありがとうございます！最後までお楽しみ頂けていたら幸いです。次回作もお楽しみ頂けましたらありがたいです！ (2023年1月2日 22時) (レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - akikumaさん» 最後までお読み頂きありがとうございました！最高のお言葉頂けて嬉しい限りです、、！次回作までありがとうございます！よろしければお楽しみ頂けましたら幸いです！ (2023年1月2日 22時) (レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
そぼろP(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても楽しく拝見させていただいていました。終わり方もとてもすごく好きで、全てが好きな作品でした。次回作も楽しく読ませて頂いてます！ (2023年1月1日 20時) (レス) @page46 id: cdebdf4adb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七瀬
| 作成日時：2022年12月4日 22時
