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「え、いや、その」
「写真ねえの？俺知ってんじゃね？多分だけど」
「そうだよ〜そろそろ写真見せてくれてもいいじゃん」
ずり、と友人と樹がわいわいと盛り上がって私に近づいてくるのに私は唇が震えるのを感じながら後退り。
…どうする？いや、どうするも何もないんだけど。今から適当にカップル写真探して捏造？いやダメだ、何も考えられない、現実的じゃない、嘘なんてやめればよかったのに、やめれば、よくて。
そして私はもう一歩目の前から距離を置こうと後ろに足を引いて、それで、
「うわ」
「あ、す、すみません！」
「いや、こちらこそ」
ドン、と後ろを何も気にしていなかったせいか誰か背の高い男性にぶつかり低い声が上から降ってきて、私は、わたし、は
「…あ、あれ！？ぐ、偶然、だね！」
「は？いや会ったことなんて無…」
「この人！わ、私の彼氏、この人だから！」
なんて、気がつけば口走っていた。ぐい、と眉間に皺を寄せる彼なんてまともに見もせずに友人と樹に向かってそう言い放てば「ほんとに！？ええ〜！カッコいいじゃん！ねえ！」「うんうん、ね！」と2人顔を見合わせて楽しそうに笑っているのと逆に樹は「…いや北斗、え？」と困惑した表情を浮かべていた、いやちょっと怖くてその樹の多分知り合いであろう北斗って人の顔は見れないんだけど。
その後すぐに友人2人は「じゃ！私は電車あるから帰るね！明日話聞かせて！」「私はバイト〜！じゃあね！」とふたりしてきゃあきゃあと楽しそうに帰って行った。その間私は「う、うん、ばいばい…はは、あは…」と冷えていく顔を感じながらアスファルトを見つめ続ける。
「…おい」
「………いやその、えっと」
「いつから俺はお前の彼氏なの？」
「いやあ、その」
「てか誰お前、しらねえよ」
「いや私もあなたのこと知らないんですけど…はは」
「何笑ってんだよ」
「すみません」
こ、コエ〜！！！！！いや当たり前なんだけど！歩いてただけなのに知らない女に勝手に彼氏にされたらぶん殴りたくなる！てか私が逆の立場なら一発殴ってるよ。
しかし低い声でブチギレている北斗と樹に呼ばれていた男性と俯く私…とは裏腹に目の前の樹はヒイヒイと息ができなくなるまで笑い転げている、なんだマジでコイツ、腹立つな。
「Aもしかして彼氏いるって嘘かよ？」
「そうだよ、当たり前じゃん」
「友達に嘘でもついて引き返せなくなった？」
「そうだよ！？」
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七瀬(プロフ) - 朱音さん» ありがとうございます！ヒロインごと好きになって頂けて嬉しい限りです！かなり話数もあるのに最後までお付き合い頂いて本当に嬉しいです…！他のお話も時間がある際にでも宜しければご覧ください。コメントありがとうございました！ (2023年2月7日 20時) (
レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
朱音(プロフ) - 大好きです！愛されるべきヒロインな夢主と、図書委員の北斗くんが良すぎて一気に読み切ってしまいました、ピュアピュアな夢主と拗れてる北斗くんをナイスアシストしすぎた樹に助演男優賞をあげたいです。他の世界観も読みたくて、他の物語も楽しく拝見させて頂きます！ (2023年2月6日 1時) (レス) @page49 id: 5dbaf83bc8 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - そぼろPさん» 最後までお読み頂きありがとうございました！お楽しみ頂けて嬉しい限りです！ありがとうございます！最後までお楽しみ頂けていたら幸いです。次回作もお楽しみ頂けましたらありがたいです！ (2023年1月2日 22時) (レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - akikumaさん» 最後までお読み頂きありがとうございました！最高のお言葉頂けて嬉しい限りです、、！次回作までありがとうございます！よろしければお楽しみ頂けましたら幸いです！ (2023年1月2日 22時) (レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
そぼろP(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても楽しく拝見させていただいていました。終わり方もとてもすごく好きで、全てが好きな作品でした。次回作も楽しく読ませて頂いてます！ (2023年1月1日 20時) (レス) @page46 id: cdebdf4adb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七瀬
| 作成日時：2022年12月4日 22時
