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意味が分からない:ロキ ページ6

「ソ〜、コレどうにかしてよォ。」
「あぁ…ずっとずっと君に会いたくて堪らなかった。この柔らかさ、温度、私が追い求めていた物に限りなく近い…後何年待てば君を抱き締められるのかとばかり考えて…」
「…確かにこれはどうにかせねばならんな。」

ぐったりともたれ掛かる様にして抱き締められる。
以前会った時はもっと高慢な態度で私を見下して居たはずなんだけど、どうやら別の星に飛んだ時に少し頭もトんだらしい。

ぐぐ、と身を捩って離れようにも人間と神の力の差とやらで離れられずもう30分はこの状態。
その間も絶え間なく私を抱き締めながら身体の要所要所を揉んでくるので不快極まりない。キショい。

「ねぇいい加減気色悪いよ。離れてよロキ。どうにかしちゃったんじゃないの。」
「お前を一目見た時からずっとこうしたかったんだ。少しぐらい許せ。しかし本当に柔らかいな…どうしたらこんな…」
「助けてソー。」
「うむ…どうするべきか…。」
「ハンマーで頭を叩けば。ショックで治るかも。」
「ロキの頭が割れる。」
「君達一体何をやっているんだ。」

ぎゃ。
イラついた、という感じの怒気を含んだ声がした。
見なくても誰か分かるような声と口調に「誤解だよ」と一応無駄な弁明をしておく。

「何が誤解だ。ロキ、早くAから離れろ。何故コイツを連れてきたんだソー。この状況は一体何だ。なぜ抱きついてる。」
「社内フォンデュの真っ最中。」
「ふざけるなA。フォンデュはチーズだ。…まさかお前達、」

ロキと私を交互に見ながら失望したと言う顔で睨みつけられた。
そんな事はお構い無しに段々と抱き締める力を増すロキ。

「このままお前をアスガルドに連れて行きたい。いいな?」
「ソー、ホントいい加減どうにかして。このままじゃ私アンタと義兄妹になるじゃん!!」
「オイやっぱりそういう関係だったのか。しかもよりによってロキだと?君はアベンジャーズの一員だという自覚があるのか?」
「ロキ、ロキ。まずは離せ。今連れて行っても良い事はないぞ。死んでからの方が良い。」
「ここにマトモな生き物っていないの?バナー、ハルクー、アイアンマン助けて〜。この際ホークアイでも良い。」

ギィ、と扉が開き、現れたのはナターシャ。
一瞬ビクリとした彼女だったが、私の渾身の口パク「助けて」を見るとフッと微笑み

「バカじゃないの。」

と一言告げて去っていった。ロキは帰った。

子育ては大変:キャプテンアメリカ、アイアンマン、ハルク→←恋は盲目:神兄弟



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岡P(プロフ) - 初めて読ませて頂きました。どのお話もとても面白く楽しませてもらいました。これからも素敵な作品楽しみにしています。 (2022年3月9日 21時) (レス) id: eaa010ae17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もゆう | 作成日時:2020年4月30日 21時

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