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信じられない、といった風に口に手を当てるハーマイオニー、ポカンと口を開けるロン、恐る恐る確認の為に名前を呼ぶハリー。

ハリーが名前を言った瞬間、お店の約半数の人々が此方に注目する。たった今マグルと魔法使いの見分け方がわかった気がした。

「あぁ、君はポッター君だね?Aから話は聞いているよ。君は…ハーマイオニー?そして赤毛の君がロンか?」
「は、はい…。…ちょっとロン!いつまで口を開けてるつもり?!失礼よ!」
「ごめ…、だってパパの持ってきた新聞に載ってる人だったから…。」
「トニー…!トニー!もう行こう…!」

ペンを持ち出す人や、ゆっくりだけど確実に此方へ向かって来ている人などが段々と増えてきたのを感じ、慌てて小声で彼に伝える。
流石に彼もこの狭い店の中でサイン会をする気は無いのか、頷いて「では必要な物も揃ったし、失礼するよ。」と真っ白な歯を覗かせて笑いかける。

「じゃあ、新学期でね!」
「えぇ!また!」

バイバイ、と手を振りながら早歩きで店の外へ出る。
が、彼の目立つ格好のお陰で何処へ行ってもペンと紙を持った人達にしつこく追い回されてしまう。
だが、そんな人達にも彼は笑顔を絶やさず全て器用に避けながら商店街を抜け出した。

「…トニー、今度は私1人だけで行くよ。」

そう言うと不満そうに鼻を鳴らして新しく買った私の教科書を開き始めた。

家族*キングスマン*→←目立ちたがり屋*ハリー・ポッター×MCU(トニー)*



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岡P(プロフ) - 初めて読ませて頂きました。どのお話もとても面白く楽しませてもらいました。これからも素敵な作品楽しみにしています。 (2022年3月9日 21時) (レス) id: eaa010ae17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もゆう | 作成日時:2020年4月30日 21時

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