[アメコミ] Other [短編集] (ページ3)

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「エッ、エディッ…！？そ、な、い、今のは何…！？」
「それが…俺にもよく分からなくて…あっ、でも大丈夫、！アレだよ、その…悪人だけを食うからさ！一般人は食わない！ホント！神に誓う！」

仕事を失った友人を心配して家を訪ねたところ、待ち伏せでもしていたかのようなタイミングで強盗に襲われた。
咄嗟に友人の名前を叫ぶと、空から真っ黒の筋肉男が降ってきて強盗の頭を食いちぎった。
あまりにもグロテスクな状況についていけず、口が開きっ放しになっていると、その大男の中からなんと友人が。

彼曰く、「寄生されている」との事だったがもう1人の彼が『寄生じゃない！』と憤慨したので思わず「いや寄生でしょ」と突っ込んでしまった。
すると驚いた顔で彼が「声が聞こえるのか…！？」と驚いた様子。

「…えっ、誰でも聞こえるやつじゃないの？コレ…」
「いや、今まで俺にしか…ってか宿主にしか聞こえない仕組みだと思ってたんだけど…」
『彼女には素質がある。A、動物と会話ができるタイプだろう。』
「なんで私の名前知ってんのッ！？ねぇ何なのコレ！エディ、病院に行こう。この前私もアニサキスに寄生されたけど手術で取れたよ。良い病院知ってるから、ねぇ、」
『寄生ではないッ！謝れ！訂正しろ！俺達はヴェノムだ！』
「怒ってるよォオ！！エディィ！ごめんなさい寄生って言いませんあなた達はヴェノムあなた達はヴェノム」

半泣きで訂正の言葉を繰り返す彼女。
すると腕からヴェノムが姿を現す。
流動体で彼女へとにじり寄るヴェノムを恐怖に凍りついた目で見詰めるA。

『俺に触れてみろ。もしかしたら順応できるかも。』
「じゅ、順応…？わ、うわぁああエディィイ何コレェエ！！ねぇヤダヤダヤダ動いてるコレめっちゃぬるぬるするよォ…ヒィ……ッ！！」
「ヴェノム？な、何してる？」
『もしかしたらお前の彼女と同じようにAも俺サマに順応できるかもしれない。』
「そ、それっ、てさぁ！し、失敗したらどうなるの…？！」
『お前は死ぬ』
「エディィイ！！止めさせてよォッ！！」

泣き叫ぶ彼女にお構い無しでどんどん呑み込んでいくヴェノム。
もし彼女が死んだら、なんて事を考えてしまったけれどきっとヴェノムは死ぬ前に止める。多分。

彼女の服に溶け込み、はてなマークで周りをキョロリと見回した後すぐにAは気絶した。

後から出てきたヴェノムは『お前より凄そうだ』と言っていたので当分触れさせないようにする。