【wrwrd!】some storys (ページ25)

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あれから約２ヶ月。
先生の助言により、ストーカーはなんとかなった。
もう1度ハッキリ言ったら、泣きながら謝って何処かへ行ってしまった。
私生活に平和は訪れたが、そうでも無い。
あれから私は先生の部屋に行っていない。
授業だって、必要最低限しか行っていない。
先生と会話したいが、そんな勇気はない。
好きな人と距離を置く、先生と距離を置いたからバレている。
これでよかったんだ。

「Aちゃん」
『んー？何？』

最近仲良くなった子だ。
可愛いし、趣味も合う。
ストーカーの件についても少し関わっている。
私にとって、とても大事な友人だ。

「エーミール先生が授業が終わり次第部屋に来るように、だって！」
『え』

なんとも気まずい展開。
でも、行かなきゃ点数引かれるかも…
私は諦めて行くことにした。

ｺﾝｺﾝ
『失礼しまーす』

部屋は暗い。
鍵は開いていたのに……誰も居ないのか？
そんなはずない、先生は必ず鍵を閉める。
絶対、どこかにいるはずだ。

『先生ー？何処ですか…ｯ！？』

鍵が閉められ、誰かに押し倒される。
部屋は相変わらず暗い。
だから誰なのかは分からない。
抵抗してもおそらく無駄だ。
怖い、怖い。

『ねぇ誰？』
？「……許してな」

何処かで聞いたことある声で言われた。
先生に似ているような…
そんな事考えていると、唇に何か押し当てられた。
キス…されてる……？
とても長い、呼吸が出来ない。
苦しくて、少し抵抗したら唇を離してくれた。
そして抱きしめられた。
とても暖かく、壊れ物を扱うような抱きしめ方だ。
この匂いは…

『もしかして、先生…？』
エ「…Aさん、ごめんなさい」
『先生、どうして……』
エ「最初は忙しいのかなと思っていました。でも、何週間待っても来ないから…心配しました。私、考えたんです。もしかしてAさんの好きな方は私なのでは…と」

やっぱりバレていた。
とても恥ずかしい、やっと距離を置くのに慣れたと思っていたのに。

エ「そう考えると、あの助言をしなければと後悔しました。好きなのに会えない。Aさんがもう会いに来ないなんて、耐えれないのでこのような呼び出しをしました。」
『せん、せー』
エ「嫌でしたよね、俺とキスなんて…」

違う、違う！

『いや、じゃなかったです…好きなので…』
エ「Aさん…卒業したら付き合ってくれませんか？」
『はい！勿論です！』

諦めていた恋。
実るなんて思いもしなかった。

エーミール先生、大好きです。