【wrwrd!】some storys (ページ11)

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幸せ rb ページ11

あんなにあった料理。
それは全て彼の胃袋の中。

ロ「ご馳走様でした！！」
『美味しかった？』
ロ「めっちゃ美味しかったで！！」

きっと彼の幸せの１つは食事なのだろう。
料理をする私は毎日疲れるよ……
って、こんな事を思っている場合ではない。
今日は伝えたい事があるんだ。

『あのね、ロボロ…』
ロ「ごめん！！明日早いから準備して寝るね！」
『…あっそう』
ロ「ごめんなぁ…」

『うっ………』

昨日、本当は大丈夫じゃなかった。
今も吐きそうだ。
……そう。
私のお腹の中には赤ちゃんがいるのだ。
分かった時はとても嬉しかった。
でも、不安もあった。
いつ、料理が出来なくなるか分からない。
忙しい彼にはあまり迷惑をかけたくない。
気持ち悪い………苦しい……

『……起きるのが遅かったな。早く、作らないと…ｯ！』

食べ物の匂い、甘い匂い。
私にはとてもキツかった。
それに突然、頭が痛くなった。
あぁ、無理にでも言うべきだったかな。

『ロボ…ロ…たす……け…て…』

彼は来ないとわかっているのに呼んでしまう。
頭がガンガンする。
少しでも楽になろうと、私は意識を手放した。

目を開けると、私は布団で寝ていた。
額には冷たいシートが貼られていた。
まだ、ボーッとしてしまう。

ロ「あ！大丈夫か！？」
『ロ…ボロ……？帰っ…てたの…？』
ロ「そうや。今日は早めに帰れたんや。帰ってきたらキッチンで倒れてたからびっくりしたで！！」
『夜ご飯……準備…ｳｯ…』
ロ「そんなんええって！しんどいんやろ？一応、熱測ったら微熱やったで？昨日もイライラしてたっぽいし……」

初期症状の1部だ。
イライラしてたの、気づかなかった。
…言うのは今しかない。

『ロボロ…聞いて…？』
ロ「どうした？」
『私ね……お腹の中に…赤ちゃんが…いるの…』

気持ち悪い……吐きそうだ…
でも、言えた。

ロ「え……本当？」
『ほん…とう…だよ』
ｷﾞｭｯ
ロ「ありがとう、本当に嬉しいわぁ！多分、昨日言おうとしてくれとったやんな？俺が昨日聞けばAは、こんなしんどい思いせんで済んだのに。ホンマにごめんな。これからも何かあったら言いや？少しでも楽にしたるから！」

ロボロは思い詰めなくてもいいのに。
でも、いいお父さんになりそう。
…こんな時は甘えてもいいよね。

『ロボロ……一緒に寝よう……？』
ロ「うん！ちょっと待っといてな！！」

しんどいけど、少しは彼のお陰で楽になった。
これからもよろしくね…大好きだよ。