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142:迷う先には。 ページ44

(エーヴィside)

「ここ何処?」

森に迷ってしまったみたいだ。
まるで、嗤うかのように。

「リス助、ごめんね〜...もう少し、ってか。お腹空いても大丈夫だもんね〜」

ニコニコしながら言うが、リス助は不満げだ。
少しひっかかれた。さりげなく痛い。

「こら、我慢。このくらいじゃ居なくならないんだから。」

少しうそをついた。簡単に居なくなる。
無理すれば、自身の破壊に向かう。

「...ほれ、リス助。私は休憩するから自由に動け。」

すっかり、座り込んだ私。
過去の余韻に浸りながら樹の下で眠りについた。


(リス助side)
自由。主は休んでる。...何年たったのかなぁ。寿命は過ぎたのは判ってるけど。

主の声は覚えたし、言葉も少しわかる。

それは、呪いと同じなの。吸い寄せられて、付いてきた。

でも、経験は過ごした年月は嘘をつかない。

《エーヴィにとって受け止めてあげられる人、目を醒ましてくれる人を探そう。》

と思った、リスは探し続ける。

痣が増えるたびに笑みは消えた。

人付き合いも避け始めた。

《必死に探そう。主の為に、約束の為に。》

『やぁ、リス助。』

『...約束してくれるかい?私と一緒に居てくれることと...見えなくなった時に、タスケテほしい。』

そう、純粋だったころの笑みと、変わる寸前の笑みを思い浮かべながら、人を探した。

143:望み、願い。→←141:探索



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零兎(プロフ) - 小説読んであらすじ見てきますー (2017年8月1日 21時) (レス) id: 377a049b03 (このIDを非表示/違反報告)
零兎(プロフ) - [壁]_-)お久しぶりです。誰か居ますか? (2017年8月1日 21時) (レス) id: 377a049b03 (このIDを非表示/違反報告)
みかん☆ - 更新します! (2016年7月31日 21時) (レス) id: 2b73766c3c (このIDを非表示/違反報告)
神楽柚希.@じゅんは我の彼氏.(プロフ) - 猫田あみいさん» 教えてくださりありがとうございます…!!タイトル入れてきますねッ. (2016年5月31日 23時) (レス) id: f95df422fb (このIDを非表示/違反報告)
猫田あみい(プロフ) - 神楽柚希.さん» タイトルが抜けてますよヽ(´o`; (2016年5月31日 20時) (レス) id: 26aa867e92 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りあ x他6人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2016年2月23日 0時

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