102:食料調達 ページ4
≪殺人少女side≫
僕は家に閉じこもって数十分たったころにあることに気付いた。
1、物資はどうやって調達するのか
2、ここはどのような場所で、通貨といったものがあるのか
この二つ。
1はともかく2は人に会わなければいけない。
少し億劫になりながらもトラップをよけて家を出る。
もちろん、鍵は閉めた。
手始めに家の付近を散策してみた。
家からは見えにくいがあまり遠くないところに大きな湖があった。
とても澄んだきれいな水だったので安心して飲める……はず。
最悪、民間人に飲んでもらおう。
飲めるようなら水は確保できたことになる。
栄養は大分偏るけど。
湖を見つけてからしばらく家の周りを散策したが、他には何も見つからなかった。
次に見える範囲で一番高い木に鉤爪を突き立てて登っていく。
登り切った時に見えたのは大きな教会と僕の家、そして湖。
残念ながら街は見つからなかった。
少しばかり残念に思いながら木から飛び降り受け身を取る。
うん、怪我はしてないからこの高さから落ちたにしては上出来。
道を聞けそうな人がいないか探すために少し歩く。
残念なことに人も見つからない。
「はぁ……」
つい溜め息をつく。
すると目の前にポンとリンゴが投げ出された。
近くにはエリスさんによく似た人。
彼はからからと笑いながら
「腹減ってんだろ?食えよ」
と言った。
初対面の筈なのに妙に安心できる。
本当に何処までもエリスさんに似ている。
リンゴを拾い、一口齧る。
ふわりとした甘味が口いっぱいに広がった。
お礼を言おうとさっきまで彼がいたほうを見ると、彼はいなかった。
代わりに、石炭が一つ転がっていた。
それを拾うと石炭は瞬く間に紫色の炎をあげた。
不思議と熱くはない。
「…もう一度会って、お礼したいな」
そう呟いて、僕は家路に着いた。
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リヒトさんの時に書くのが大変になってしまうかな〜と思いちょっと変更しました。
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零兎(プロフ) - 小説読んであらすじ見てきますー (2017年8月1日 21時) (レス) id: 377a049b03 (このIDを非表示/違反報告)
零兎(プロフ) - [壁]_-)お久しぶりです。誰か居ますか? (2017年8月1日 21時) (レス) id: 377a049b03 (このIDを非表示/違反報告)
みかん☆ - 更新します! (2016年7月31日 21時) (レス) id: 2b73766c3c (このIDを非表示/違反報告)
神楽柚希.@じゅんは我の彼氏.(プロフ) - 猫田あみいさん» 教えてくださりありがとうございます…!!タイトル入れてきますねッ. (2016年5月31日 23時) (レス) id: f95df422fb (このIDを非表示/違反報告)
猫田あみい(プロフ) - 神楽柚希.さん» タイトルが抜けてますよヽ(´o`; (2016年5月31日 20時) (レス) id: 26aa867e92 (このIDを非表示/違反報告)
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