127:どこにも居場所はない ページ29
狐と目が合い、急いで走り逃げ出した。
握ったライフル銃が生暖かく湿る。
傷口を軽く押さえ、走る。
とりあえず森の様な所に出れた、あとは帰って傷口を塞いで、一日の最後に白ワインを飲むだけだ。
近くで楽しそうな声が聞こえる、会わないように、とそこから離れて歩こうとした時、木の根につまづき、転んだ。
一瞬にして場の空気が変わる、一人は明らかにおびえているし、他の二人は異端な者を見るかのような目をしていた。
「つっ…くっそ…!」
傷口が開きかけた。
脇腹を押さえ、走る、ここにも俺の居場所はない。
開きかけた傷口が疼いた。
走ることで、逃げられるのならば、幾らでも走り続けられるのに。
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零兎(プロフ) - 小説読んであらすじ見てきますー (2017年8月1日 21時) (レス) id: 377a049b03 (このIDを非表示/違反報告)
零兎(プロフ) - [壁]_-)お久しぶりです。誰か居ますか? (2017年8月1日 21時) (レス) id: 377a049b03 (このIDを非表示/違反報告)
みかん☆ - 更新します! (2016年7月31日 21時) (レス) id: 2b73766c3c (このIDを非表示/違反報告)
神楽柚希.@じゅんは我の彼氏.(プロフ) - 猫田あみいさん» 教えてくださりありがとうございます…!!タイトル入れてきますねッ. (2016年5月31日 23時) (レス) id: f95df422fb (このIDを非表示/違反報告)
猫田あみい(プロフ) - 神楽柚希.さん» タイトルが抜けてますよヽ(´o`; (2016年5月31日 20時) (レス) id: 26aa867e92 (このIDを非表示/違反報告)
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