【企画小説】忘却の街.third

122:散歩と願い。 ページ24

暫く寝過ごしていて、一週間がたった。

バイトは決まったのはいいけど、住み、ねぇ...
なかったら住み込みと、いうかお金ないからなるんだろうけど。

せめて目星をつけなければ...

その為にも散策を始めた。
街の把握と、建物がどこにあるのかを。

協会は避けようかな。会ったら仕方がないですが。


星降りの塔へ少し見たところで、街に戻った。
図書館に、カフェ...いつか友達とか、大切な人と行けたらなぁ...


希望なんてないと言ったら嘘になる。
持ってはいけないものだ。


日も暮れて、夜になったかと思われたがこの多さだ。
それなのにまだ多いのは、日も暮れ始めたばかりという証拠だ。




私は、今日も何も変わりませんでした。
そして体の変化もいきなり起こり相手の人に大迷惑がかけることも、まだ知らない。




気のせいだったのだろうか。

一瞬消えた、当たり前のこと。

フラッシュバックする悪い記憶も、同時に。


「...(何も、聞こえない。...やだ、誰か助けて。)」

声にはならず、不安だけを残して消えた。

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