【企画小説】忘却の街.third

118:革命祭の終わり、それから拙いメモを ページ20

「残念だが、＊＊＊は、死んだ、自爆した」
煙草をふかしながら、仲間は残念そうに告げた。
俺は、そうか。とだけ軽く会釈してからその場を去った。
そのあと、あの国は少しだけ、マシになった。
私は、仲間から、自爆の時に唯一残っていた、遺物のアメジストを譲り受けた。
傷だらけの、けど、何処か気高い、＊＊＊と似ている、ひし形のアメジスト。
そのあと俺は組織を抜けた。
此処に居ても、心は埋まらないと、気がついたから。

俺はそこで目を覚ました、脇腹に手をやると、包帯が巻かれていた。
隣に居たこいつが、手当てをしてくれたんだろうか。
ぐっすりと眠っている、今ならばいなくなっても不審に思われないだろう。
俺はメモを書きおき、スコープとライフル銃、それからサーベルを握り。
森の中に消えた。

「手当てをしてくれて、助かった、ありがとう」

このメモが、風に飛ばされない限りは、読まれるだろう

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