【gnsn】最近やけに…【魈】 (ページ10)

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※今更かと思いますがイベントストーリー、メインストーリー含むネタバレ注意な作品です。

「また何か企んでるんだろ！早く目的をいえよ！」
「ふん！！誰が口を割るかよ！こんなガキ相手………ひっ！！ま、待てわかった言うからその剣を下ろしてくれ！！」

さっきの奇襲で気絶した奴らの中に一人、辛うじて意識があるファデュイから目論みを聞き出そうと交渉していた
が、空を見てガキと言った為私は一瞬武器を振りかざす。それを見たファデュイは慌てて話出した

簡単に言うと、層岩巨淵で封じられてるあの次元を行き来する方法を探るべく派遣されたとの事だった
それを私は真顔で聞いていた

その唯一の方法である私の存在を知らないのかなこの人らは…
長い間この層岩巨淵に閉じ込められていた人物が居たという事はもう世に知れ渡っている筈
……知ってたとしても人物像が分からないと意味が無いか…

「そんな方法を知って何をするんだよ！」
「それは教えられない、長官に殺される…っ」
「長官…？」

パイモンが怒りながら問い詰める。すると長官がと震えながら口を割ろうとしない
私は小さく溜め息をした

「忠告しておく。ここから立ち去りな。長官なんぞ私らには関係無い
というか今の状態じゃ自分の身も守れないでしょう。出来る限り殺生はしたくないから今すぐに出て行け」
「っまさか、お前……」

見下ろしながらそう告げる
私の気迫に怖気付いたのか、それとも何かに気付いたのか、目を見開いて固まっている
……どうしよう。気絶させて外に出すか…？

その時だった。
私達の背後から異様な気配を感じ取る

バッと振り向くとそこには

「！！お前は…」

空が私に釣られて後ろを見た瞬間そう零す
後ろに立つ人物はへらへら笑いながら近付いてきた

笠を被った稲妻人…の少年を見て空は剣を握り直し戦闘態勢に入っている
…もしかしてファデュイの執行官か？

私もいつでも戦えるように向き直す
すると後ろから「長官！」と声がした。やっぱり執行官か…

「待ってたよ。A」
「！」

初対面の筈なのに私の名前を呼んだ。何故知っているか問いたかったけど多分こいつは話が通じない
そう直感的に思った

「私は君、知らないけど」
「そりゃそうさ。僕もこの時まで知らなかったし。
僕は散兵、隣に居る旅人とは何回か会ったことあるけどその度に殺し損ねてたんだよねぇ
…まぁいい

今から君を僕の支配下に置くからそのままそこに居てよ」