【gnsn】最近やけに…【魈】 (ページ3)

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日が一番高く登った頃。璃月港に来ていた
普段は層岩巨淵を含む璃沙郊に居るんだけど今回呼び出しを食らったのでそこに向かう

あの元気な子。胡桃に

「あ！！いたいた！さぁこっちに来て〜！」
「ちょ、そんな引っ張らなくても……うわ！！」

私を見つけるや否やぐいっと腕を掴まれずんずんと往生堂へと案内される。というか連行される
とある一室へと向かうとそこには鍾離も居た。私の顔を見て微笑みながら軽く挨拶される。胡桃にここに座ってと言われて腰をかけた

……何で鍾離もいるんだろ、私なんかやらかしたのかな…

「さーて2人揃った事だし、私は他に用があるからお好きにどうぞ〜」
「え、胡桃？！」
「そんなに固くならなくていい、A。ただの世間話だ」
「せ、世間話？」

はっはっはと笑いながら私に声をかける鍾離。ばいばーいと部屋を出る胡桃。混乱する私
あれ？私胡桃に呼ばれ…世間話……ってどういう意味…
鍾離はお構い無しに私に話しかける

「魈の事なんだが」
「え？」
「旅人と出会ってより一層素直になってくれたなと思ってな。あの様子だと色々と聞いたんだろう」
「それなら私もそう思ってたよ。確かに表情も性格も丸くなった気が…」
「Aと再会してからここ百余年、変わったと見る」
「そうかな。あまりそこは気にしてなかったけど…まぁ確かに昔と比べたらそりゃお互いに変わったとは思うけど……」

「お前を見つけ出したと魈に告げたあの日から、あいつは変わった」

それを聞いた瞬間、時間が止まったかのように静寂が包む
鍾離は顰め面をする私を見てふっと笑うとこう続ける

「最近、お前を気にかけているだろう。その意味がいずれ分かるといいな」
「……その感じだと理由を知ってるんだね」
「凡人となってから徐々にだがな。そう急ぐ事はない、Aも魈を気にかけてやってくれ」
「鍾離がそう言うなら…」
「これは何も命令でも契約でもない。言っただろう、ただの世間話だと。
まぁ人の感情を理解しているお前なら大丈夫だろう」

鍾離からこんな話をされるとはびっくりした。私の頭には魈は私の事を家族みたいに思ってくれてるのかなと考えると、少し嬉しさが込み上げてきた
多分鍾離はそう言いたいんだろうと思ってると

「後一つ、聞きたいんだが
残滓の影響は大丈夫なのか。だいぶ浴びてしまっただろう」

…。

「大丈夫だよ。ちょっと響いてくるけどそこまで支障は無いし」