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「 貴方、まさかAに色々とちょっかいをかけているんじゃないでしょうね 」
「 心外だな。俺はただ仲良くしているだけだぜ。なぁ、A 」
私がリサとの距離を詰めると空いた場所にガイアが腰を下ろした。「 うん。友達だ 」私の顔を覗き込んできた彼にそう答えると、ガイアの手にピリッと小さな稲妻が走る。
リサは本を持ったまま、もう片方の手の人差し指を立てていた。その指先からはピリピリとした電気が発生している。雷、嫌いだな。雷スライムの猛攻が思い出される。
「 近いわ。離れてちょうだい 」
「 怖い怖い。お前、いつの間にこんなに優秀な護衛を雇ったんだ？ 」
「 ん？ リサは私の友達だ。護衛じゃない 」
私がそう言うと、「 えぇ、わたくしとAは友達よ 」とリサが笑って頭を撫でてくれた。すごくお姉さんって感じがする。
暫くリサたちと話していると、びゅんっと一陣の風が公演を待つ人々の合間を駆け抜けてきた。膝に手を着いて肩で息をしているのはジンだ。隣には赤い服を着た知らない女の子もいる。
「 はあ、はあっ。私は、間に合ったのだろうか… 」
「 えぇ。時間ピッタリよ、ジン。お疲れ様 」
ジンは息を整えると、ガイアとリサに挟まれて座る私に気がつく。
「 A、君もいたのか。丁度いい、君に会いたいと言っていた子を連れてきたんだ。紹介しよう 」
そう言うとジンは先程から恥ずかしそうにこちらをチラチラとみている女の子をとんっと前に押す。うさぎの耳の形をした大きな赤いリボンがぴょこんと揺れた。
「 は、初めまして！ 私、偵察騎士のアンバーって言います！ あの、貴方のことはリサさんやガイア先輩から聞いていて… 」
「 初めまして、私はA。ガイアから変なこと言われてない？ 」
「 は、はい！ とっても綺麗な人だって… 」
私は立ち上がり、アンバーと握手を交わした。今日だけで、ジンとアンバー、二人も友達が出来た。
「 Aさんはアカツキワイナリーのメイドさんなんですよね？ す、素敵です……！ 」
今ならあの時ウェンティが話していたことが分かる気がする。確かに敬語だと距離を感じてしまうな。
「 アンバー、私のことはAでいい。もう友達だ 」
「 えっ、い、いいの……？ 」
「 うん、私がそうしてほしい 」
「 分かった！ じゃあ……A！ えへへ 」
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杏仁豆腐のスプーンになりたい - 続きすんごい気になる……更新頑張ってください…！ (4月29日 1時) (
レス) @page49 id: 6ae8607e98 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐のスプーンになりたい - 流石に可愛すぎる (4月29日 0時) (レス) @page7 id: 6ae8607e98 (このIDを非表示/違反報告)
しゅた - 本当に面白いです！！きゅんきゅんして見てます！！！更新頑張ってください！ (2023年2月13日 12時) (レス) id: 7bb104c929 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 楓さん» うわあ！お返事遅くなりました！ありがとうございます！！その辺も書いてきますよ〜✍🏻 (2022年12月29日 19時) (レス) @page38 id: adb855f002 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - ダァッ！！！！続きが気になります、、、主ちゃん一体何者なんだ、、 (2022年12月11日 13時) (レス) @page45 id: 4c22f265eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りり | 作成日時：2022年11月21日 3時
