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Existence6 ページ6

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月日というのは流れるのが早いもので。



軟禁状態から早一年。



新生ポートマフィアは順調に規模を拡大しているのだろうか?
森先生にも公言したが、マフィアの趨勢に興味は無い。だから、マフィアの現在の立場というのもよく分からない。



「伊藤さん、高血圧の薬と低血圧の薬を混ぜたら楽に死ねると思う?」



これは勘違いかもしれないが____太宰少年に懐かれた気がする。
ほぼ毎日と云ってもいい。特に用事は無い筈なのに、取り留めのない話をしに整の元へ訪れるのだ。



「楽かは分からないけど、気持ち悪くはなりそう」



ふーん、と太宰は不敵な笑みを浮かべた。
おっとその笑みはやる気満々だな? 森先生に怒られるのは俺なんだけど。



「今何時? この部屋時計無いから不便なんだけど」



太宰の一言に心臓を掴まれた気がした。
何も可笑しなことは聞いてない。普通の日常会話の一つだ。



「俺は田舎育ちだから、日の傾きで大体時間が分かるからなぁ。ごめんね、今後付けておくよ」



太宰は渋々端末を取り出し、時間を確認した。持ってんのかい、と思わずツッコミそうになる。



森さんに呼ばれてるから、と部屋を出て行こうとする太宰に一声かけた。



「頑張れ」



意味は、無い。所謂野生の勘(・・・・)で彼に困難が訪れそうだと思い、口をついて言葉が飛び出した。



「何を?」



意味が分からないというきょとんとした表情。整は「何でもない、気をつけて」と柔らかい笑顔を添えて送り出した。



バタン、と扉が閉まれば整の笑顔も消えた。へらへらと笑っていれば悪い印象は与えない。軽いとは思われがちだが。



他人とはどんなに親しくなっても、自分の中に踏み込ませない。整自身も他人の中に踏み込まない。



一定の距離を保ち、一線を超えないこと____それが誰も傷つかない一番の方法。



だから、互いに踏み込まない太宰との微妙な距離感は心地が良かった。



ただ、太宰は先刻の一言で一歩だけ線を超えてしまった。そして、整の僅かな体裁の綻びを見逃さなかった。



「田舎育ちだから」だなんて自分でも見え透いた嘘だと思う。太宰少年は賢いから気づいてしまっただろう。



“時”という概念を嫌悪していることに____



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一言日記

髪伸びてきたな、自分で切ろうかな。


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歌恋 - 続きが楽しみです!お話が自分の性癖にドストライクでした… (12月31日 20時) (レス) @page13 id: 48a7de9cc2 (このIDを非表示/違反報告)
Ashar(プロフ) - 姫歌さん» 姫ちゃんお久しぶりです! ありがとう! 色々落ち着いたからまた細々更新していきます〜! (2019年8月14日 17時) (レス) id: 1b24626048 (このIDを非表示/違反報告)
姫歌(プロフ) - おひさしぶりです。相変わらず最高でした! (2019年8月3日 18時) (レス) id: d8a4d97043 (このIDを非表示/違反報告)
Ashar(プロフ) - 小太刀さん» わぁい! ありがとうございます!! (2019年6月2日 17時) (レス) id: 1b24626048 (このIDを非表示/違反報告)
小太刀 - え、かっこいい好き (2019年6月2日 14時) (レス) id: 5299f2ee2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Ashar | 作成日時:2019年6月2日 0時

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