. (+作者の話【必読】) ページ3
Aside
仕方ないなぁ、なんて言って話し出す彼は、とても楽しそうで。そんな彼を見ていると、周りの目なんか忘れてしまいそうになる。
話もとても面白くて、ずっと聞いていたかったけれど、先生が入ってきたので途中までしか聞けなかった。
HRが終わって、授業が始まる。
しばらくは授業に集中していたんだけど、隣からの視線が気になって仕方なくて。
『ラウールくん、なに?』
小さめの声でそう言って隣を見ると、彼は頬杖をついて、こちらを見ていて。小さく笑ってこう言った。
「ねえ、Aちゃん。知ってる?」
「僕ね、Aちゃんにしか自分から話しかけたことないんだぁ。」
"あ、女の子はだよ?"そう付け足して、なおも私を見つめる彼。意味がわからず、首を傾げる私に、
「いいよ、まだ分かんなくて。これからゆっくり、分からせてあげるから。」
そう言って、悪戯っぽく笑う。
その表情に、胸が小さく音をたてた。
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作者のcoralです。
この作品の物語達は、短編集というよりこれから私が書きたい!と思った小説のあらすじのようなものです。
ちょっと物足りないな、この後の展開は!?
なんて思った方は、今後の作品を読んで頂ければいいなと思います。
全員分書き終わったあとに、どの題材を先に読みたいかアンケートをとりたいと思いますので、よろしくお願いします!
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作者名:coral | 作成日時:2020年3月1日 21時