信じて28 ページ28
廊下
ｶﾂﾝｶﾂﾝ
二人の足音だけが響く廊下。
なにか話そうにも、話しにくい空気が流れている。
そんな中、彼は廊下の分かれ道の所で立ち止まった。
「...A、お前はすぐに更衣室行って
体操着になれ」
「...ふぇ??」
突然、何を言い出すのかと思えばさ...。
「勝己まで変態発言??
やだ、男ってみんなそうなの？」
ちょっと引く〜というポーズをしながら言うと
彼は「んなわけねぇだろ!!」と怒鳴る。
拳を振りかざそうと私の方を見たが
目をそらして、壁の方へと目を向ける。
そして...
「んな、露出した体でいつまでも居てんな。
嫌でも目に入っちまうだろ」
「え、露出?」
・・・あぁ、そういえば私芦戸ちゃんの個性で服が。
でも。
「そんな露出って言われるほど露出してないと思うけど。
ていうか、なにより私今日体操着持ってきてない」
「だぁぁぁあ!!うるせぇえ!!
こっちからすりゃそう見えるんだ!!
そんでもって、何で今日に限って体操着持ってきてねぇんだよ!!?
死ね死ね!!」
「はぁい!!?そんなに言わなくてもいいじゃん!!
荷物を増やしたくなかったのよ!!」
「ｯたく!!
ちょっとそこで待ってろアホ!!」
そう指示すると、勝己は走って行ってしまった。
何なのよ、ほんとうに、なに、八つ当たりとか何か??
5分後だっただろうか、勝己は何か手に持ってやってきた。
そして、それを私に投げつける。
投げつけられた物は
「...長袖のジャージ?」
そう、雄英高校のジャージだった。
彼はフンと鼻を鳴らして、私に背を向けモニター室の方へと歩き出す。
そして
「...。
それ、腰にでも巻いとけ。少しはマシだろが」
「...!」
彼のたまに出す優しさに胸がキュンと締め付けられる。
私は彼のこういうところに惚れたんだな。
ジャージを握りしめる。
「...
ありがと、勝己」
「...別に」
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キヨキヨ(プロフ) - 自分の方では大丈夫でした!!なんらかの原因でしょうか？そちらの方はもう大丈夫でしょうか？？ (2018年1月2日 0時) (
レス) id: dc39ce0bdb (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 21ページ目が見れないのですが・・・僕の勘違いだったらごめんなさい(T^T) (2018年1月2日 0時) (レス) id: 0b0ae23cc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キヨキヨ | 作成日時：2017年12月31日 21時
