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side.A
梅「…けっ。そうかよ。そりぁ良かった良かった。」
そう言って梅ちゃんは仕事に戻った。
いつだって梅ちゃんはそうだった。必要以上にこちらへ踏み込んでこない。ただ,寂しい時に何も言わずそばに居てくれた。
”家族”と言ってもいいほど俺は信頼しているし大切な人だ。
ちょうど駄菓子も食べ終わった。
気持ちも晴れたし一応万次郎のことも報告できたし,俺は立ち上がり食べ終わった駄菓子のゴミをゴミ箱に捨てながら部屋を出た。
『梅ちゃん,ありがと。ご馳走様でした。』
梅「ん。」
最後に振り返ると梅ちゃんは仕事をしながら梅の花の刺青が入っている左手をヒラヒラと振っていた。
* * *
side.武道
喧嘩賭博の後,俺は家に帰った。
静かにドアを開けたつもりだったが母さんに見つかってこっぴどく怒られた。
そして,今日のことを全て洗いざらい話させられた。
武道「はぁ〜。今日めちゃくちゃ疲れた。」
話が終わると母さんは「部屋に戻って反省してなさい！」と俺をリビングから追い出した。
そんな俺はというと,キヨマサにやられた傷が痛み中々二階にある自室に戻れないでいた。
武道「やぁっと階段登れた……」
家の階段でも一苦労。
少しペースを落としながら自室に向かおうとした時,
武道「あ。兄ちゃんの部屋。」
何故か兄ちゃんの部屋が目に入った。
武道「兄ちゃん帰ってきてないし少しなら……」
興味本位で兄ちゃんの部屋に入った。
昔の俺なら兄ちゃんの事なんか気にしてなかった。知ろうとしなかった。
だけど,喧嘩賭博の時。
あれは完全に知らない兄ちゃんだった。
下手したら橘を救う手がかりになるかもしれない。
兄ちゃんの部屋を見てみると至って普通の部屋だった。
あのダサいTシャツは多いけど。
武道「ww…流石,兄ちゃん。長袖って言うTシャツ着るやつ居ないよww……って」
手がかり探しというかほぼ兄ちゃんのTシャツを見て笑っていたその時,
武道「わ、ぁっ！やべっ……。」
クローゼットの上に積んである荷物が落ちてしまった。
武道「ヤバいヤバい……兄ちゃんに見つかったら怒られる……！」
兄ちゃんの説教だけは嫌だ……！
約26年間生きてきた中で1番怖い兄ちゃんの説教。
前に1度だけ。1度だけ怒られた事がある。
確かあの時……
武道「……ん？この箱。」
落ちた荷物の中。
一つだけ妙にボロボロな箱があった。
武道「なんだろう。この箱……。」
俺はボロボロな箱を開けようと手を置いた。
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ラッコさん - 再更新めちゃくちゃ嬉しい！これからも無理せずがんばってください (6月21日 12時) (
レス) @page30 id: 42eaf23ea6 (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！男主の愛されってあんまりないので嬉しいです！愛されいいですよね！私も小説書いてるのですが絶対愛され&逆ハー（恋愛的の）にしてます！東リベのキャラみんなかっこよくて可愛いから一人に絞れないです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年3月17日 8時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
つばさ - とても面白いです！更新頑張ってください (2023年3月9日 22時) (レス) @page29 id: 6a1bf8c6ff (このIDを非表示/違反報告)
rina - 続き気になる!更新頑張れ! (2022年12月10日 23時) (レス) @page27 id: 265817b150 (このIDを非表示/違反報告)
mzhama(プロフ) - 初めまして、男主小説楽しませてもらってます。チート過ぎて最高です！！更新楽しみにしています。寒くなってきましたので、お体に気をつけて下さい。 (2022年11月2日 6時) (レス) @page24 id: ef4e2691e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モブK | 作成日時：2022年6月4日 17時
