【東卍】花垣兄,通称”族潰し”

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side.A
『はっ…えっ。あ、』

急にドラケンが肩を掴んできて俺は戸惑って声をあげる。
もしかして,バレた…

ドラケン「マイキー！」

すぐさまマイキーを呼んだドラケンの行動に俺は少しだけホットする。

そして呼ばれた当のマイキーの方を見るとマイキーは武道の前からすっと離れ,何故か小走りでこっちへ走ってきた。

……いや,どんどん加速してきている。

『は,え。うそ。ど、ドラケン！？』

ドラケン「おー。俺のこと知ってんだな」

『いや、あの。手…！』

まるで新幹線がこっちに向かってきているようで慌てる俺にドラケンはまだ手を離さない。しかも俺の質問に呑気に答える

そしてマイキーが俺の近くに来た時やっとドラケンは手を離した。

今だと走ろうとした俺の前でマイキーは思いっきり地面を蹴り,跳んだ。そしてそのまま前へと……俺の方へ抱きついた。

思いっきり勢いをつけて抱きついてきたマイキーを支えるのに少しよろける。

そして完全にピトッと止まった時にマイキーはゆっくりと顔を上げた。

マイキー「ずっと会いたかった、守護神……！」

そういいニコッと彼は笑った。


……俺は会いたくなかったよ、万次郎,堅。

* * *
side.武道

……情報が追いつかない。

まず,タケミっちってなんだ……！？
あ,あだ名？しかも,そのあだ名をつけたのは……

佐野万次郎

極悪の組織,東京卍會のＮｏ．1だ。

そしてそんな人が今……

マイキー「守護神〜」

”守護神”と言いながら兄ちゃんにギューっと抱きついている
兄ちゃんも何処か泣きそうな顔で佐野万次郎を受け止めている。

佐野万次郎は何をしてるんだ……？
守護神ってなんだ……？

そして,兄ちゃんは何者なんだ……？

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