【東卍】花垣兄,通称”族潰し”

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side.A
『……ガキ共,』

落ち着くように深呼吸をして武道たちに声をかける。
すると5人は俺の方に視線をやる。

俺の顔や目を見て分かったのだろう。
寝ている武道以外の4人は体制を整えた。

本当は思い出させるようなことはしたくないんだよな……
けど,”年上”としてもはたまた”先生”そして”兄”としても無視はできねぇ。


『…お前らには申し訳ねぇが,どうしてそんなにボロボロなのか。どうして”東京卍會”と繋がりを持ってるのか。そして”喧嘩賭博”とは何なのか,きっちり話してもらう。』


俺がそういうと5人は顔を歪める。
そりゃあそうだろう。ある程度俺も察しはついている。



少し間が空く。
誰も話そうとはしなかった。


仕方がねぇ。これでもこいつら”不良”だもんな,気持ち(プライド)が許さねぇよな。

俺もその気持ちはよく分かるから強く言えない。



……はぁ。仕方がねぇ。

『分かったわかった。無理には言わせねぇ。けどな,頼ることはダセぇ事じゃねぇぞ。』

ここに居てもしょうがねぇ。
俺は武道の部屋を出た。


……あ。3人の名前聞くの忘れてた。

* * *
side.武道

『分かったわかった。無理には言わせねぇ。けどな,頼ることはダセぇ事じゃねぇぞ。』

そういい兄ちゃんは俺の部屋を出た。
兄ちゃんが部屋を出て最初に声を上げたのはアッくんだった

千堂「……なぁ,お前ら。武道の兄ちゃんそう言ってたけどどうする？」

マコト「頼るって言っても相手はキヨマサだぞ？まず武道の兄ちゃんって喧嘩できんのか？」

そうマコトが言うと一斉にみんなは俺の方を見る。

武道「ぇ,いや……兄ちゃんが喧嘩してるイメージない……」

俺がそういうとみんなは”ほらな〜”とまた頭を悩ませた。


だって,虫とお化け超苦手な兄ちゃんだぞ！？
蝶々1匹すらビビる兄ちゃんだぞ！？

喧嘩なんて…………あれ、じゃあ俺どうして不良になるなんて思ったんだっけ。

山岸「じゃあどうすんだよぉ……」

ごちゃごちゃ考えてた事も山岸の一言で全て吹き飛ぶ。

そうだ。
明日も喧嘩賭博はあるんだ。

みんなのため息がやけに鮮明に聞こえた。


⚠* * *⚠

次回,オリキャラ入ります

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