匂い＿hbc ※ ページ8
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※ﾀﾋネタです。苦手な方はブラウザバック推奨。
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新芽が芽吹き始め春めく日に、1人墓石の前に佇む。
君が居なくなってから、毎日のように此処へ来ている気がする。それほどに君の事が好きだった。
君はよく笑う人だった。
笑顔が素敵で、笑うと子供みたいで。可愛くてこっちまで笑顔になれるような、そんな君の笑顔が好きだった。喧嘩は殆ど無かったし、とても良い関係だった。
君は音楽が好きだった。
自分と同じで音楽が好きで、よく2人で歌を歌った。ハモろうとしたら、君もコーラスに回ってしまって、2人顔を見合わせて笑ったこともあった。とても幸せな時間だったと、心から思う。
君はヒーローだった。
自分もヒーロー、君もヒーロー。周りからはヒーローカップルって持て囃されて、やめてと言いつつも、満更でもなくて。君と一緒に街や人々を守れて、嬉しかった。でもヒーローだったから、君は居なくなってしまった。そう考えるとヒーローという職を、呪わずには居られない。
でもそんな事をしたら君は怒るから、我慢しなくちゃいけないな。君は｢ヒーローとしてこれからもみんなを助けてあげてほしい｣って頼まれたからには、破るわけにはいかない。これからも、頑張っていかないといけない。
＿＿＿春風が吹く。甘い匂いがする。
君の匂い。甘い、優しい、蜂蜜の匂い。
｢………なぁ、元気にしとる？俺は…なんとか元気にやっとるで！｣
返事はない。息を吸う。また甘い匂いがする。
｢……なんて、こんな顔で言われても説得力ないか。でも、任務はしっかりやっとるで。ヒーロー続けてるんよ、Aの言いつけやしな。守らんわけにはいかんわ……｣
下を向く。蜂蜜の匂いが強くなる。当たり前だ。その匂いの発生源は自分の洋服からなのだから。
君の使っていた、蜂蜜の匂いの香水。君の匂いを忘れたくなくて、忘れられなくて買った香水。
｢……俺、頑張るから。Aの為にも、みんなの為にも。｣
｢……………やけどさ、もう少し。もう少しだけ、｣
｢……この蜂蜜の匂いが消えるまでは、引き摺らせてや…｣
墓石の前で、1人泣く。
切り替えたくても切り替えられなくて、そんな自分が嫌で。君が居ない事実を、信じたくなくて。君を助けられなかった事を、心の底から悔いて。
春風が吹く。君の匂いは、まだ消えそうにない。
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続く
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かや(プロフ) - アカネコさん» こちらこそ遅い時間に返信ごめんなさい…！全然大丈夫です！！！既に東の4人最高でした……🙏🏻🙏🏻 (1月29日 1時) (
レス) id: ee0c0cfda5 (このIDを非表示/違反報告)
アカネコ(プロフ) - かやさん» 夜分遅くにすみません…💦リクエストの方を書くにあたって、｢〇〇様リクエスト｣と記載する予定なのですが、お名前を記載しても大丈夫でしょうか…？ (1月29日 0時) (レス) id: dd02d43580 (このIDを非表示/違反報告)
アカネコ(プロフ) - かやさん» コメント&リクエストありがとうございます！了解しました！お時間はかなりかかると思いますが、頑張ってなるべく早く書きますので何卒…！ (1月28日 22時) (レス) id: dd02d43580 (このIDを非表示/違反報告)
かや(プロフ) - 初コメ失礼致します！解釈一致が過ぎてもう感無量です…ありがとうございます🥲リクエストしても大丈夫でしょうか…？「夜中普段寝てる時間に夢主が1人で勝手にコンビニ行ってみた」をお願いしたいです！OとD両方が厳しければどちらかで大丈夫です…！！ (1月28日 22時) (レス) @page5 id: ee0c0cfda5 (このIDを非表示/違反報告)
柊真白(プロフ) - マジでおめでとう!! (1月28日 14時) (レス) @page5 id: 189c6ed71f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アカネコ | 作成日時：2023年12月9日 22時
