〈修羅〉 ページ17
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ゆうた「あの、すみません」
のあ「は?なに?」
おい、Aは敬語すら使えねー馬鹿みたいなやつを好きになったのかよ。
まぁ顔はイケメン
ゆうた「デート中すみません、A知ってますか?」
男は顔色を変えた
のあ「あっはい、知ってますけどなんですか?」
店の人やお客さんがこちらを向いて何か噂をしてるようだ
これじゃ店を巻き込んでしまうと思ってしまったので
ゆうた「とりあえずここじゃあれなんで外出ませんか?」
男はしぶしぶと一緒に外に出た
見るからに男と女の関係はカップルに見える
あいつはなんでこんな男に騙されたんだろう
ゆうた「あのAと付き合ってたんじゃないんですか?」
のあ「いや、その、付き合ってたっていうか遊んでたっていうか」
ゆうた「は?」
こいつの態度にムカついた。ニヤニヤしながら話しやがって
この男を蹴飛ばしたくなったがぐっと我慢した。
ゆうた「あのさ、Aの気持ち考えたことあんの?」
のあ「いや考えるもなにもAはうちの大学じゃ1番人気だから付き合って俺も誇らしくなれるかなーって」
ゆうた「いや普通にその考えおかしくないすか?」
のあ「お前もさ、Aとどんな関係なんすか。あの今有名のYouTuberですよね?YouTuberと一般女性の恋愛とかありなんすか?出回しますよ?おれ顔だけは広いんで」
こいつの開き直りには呆れすぎる
自分が悪いことをしたっていう自覚がないみたいだ
ゆうた「俺は、あいつのこと好きなんだよ、」
のあ「へぇーそーなんだ。Aのなにがいいんすか?
あいつすげーうざいじゃないすか、毎日毎日遊ぼう遊ぼうって子供かよ気持ちわりー」
ゆうた「お前に教える意味がない。
そんなのもわからねーやつがAを語んな」
男はAのなにもわかっていない。
そんな奴がAを軽々しく語りやがった。
あいつの良さは誰も知らなくていい。
俺だけでいい。
のあ「とりあえず、おれ彼女待たせてるんで行きますね。
あと、あいつとはもー連絡も取らないしなにもしないんであとはどうぞご勝手に」
その発言には流石の俺でもイラッときた
たぶんやまとだったら速攻で手を出してたとおもう
俺はその場から去った
Aになんて話そう。
俺のこの行動はAのためになったのだろうか。
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作者名:paru | 作成日時:2022年2月1日 9時