鉄壁の二遊間。~You&I~ (ページ42)

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39.もぐもぐ。ページ42

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ふたりで支給されたお弁当をもぐもぐ。

そろそろお腹のほうがきついかも…、

「…はぁ。お腹いっぱい」

勇「はぁ？半分も残してるやん」

「だって私、他の選手と同じ量ですよ？」

さすがに無理。

普通の女の子じゃ食べられない。
(普通の女の子だもん)

勇「前の祝勝会ん時も全然食べてなかったやん。
　プロがそれじゃあかんで？ほら食べ？」

「はい。がんばります…。モグモグ………」

　

…勇人さんって、結構面倒見いいんだなぁ。
なんか意外(笑)

勇「今、意外とか思ったやろ？(笑)」

「だから心読まないでください」

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？「……あの」

ふと後ろから聞こえた、

低くて優しい声。
これはきっと、

「誠司？」

小「うん、勇人さん、いっしょにいいですか？」

勇「おう、ええよ」

どうやら誠司が私達に話があるみたいで。

三人でランチ(？)

「で？なに？」

小「あのさ、昨日紗友ちゃん送っていったときさ、
　車の中でいきなり過呼吸なってさ…」

「え？」

紗友が過呼吸？
体弱かったっけ、

小「あ、別に大丈夫だったんやけど。
　いきなり何かを思い出したみたいで…」

勇「ん～？過去のトラウマとか？A知らんの？」

「しらないです。まだあんまり踏み切った話してな
　いし…。」

…でも何か過去にあったのは事実だよね。

勇「哲人になんか聞いてみる？」

「ん～。でも…っ」

こんな時に話を聞いてあげられられるような関係に
なりたいんだ。

だから、

勇「ん。わかった。紗友ちゃんにはAから
　聞いてや？」

「はい！！……もぐもぐ…」

小「まだ食べてたん？！(笑)」

「(笑)」

とりあえず、今日のヤクルト戦が終わったら、紗友とちゃんと話そう。

とにかく今は今日の試合に集中しないと。

” …紗友。ひとりで抱えないでね… ”

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