37.守るよ 紗友side ページ40
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紗友side
どうしよう。
小林選手の車にのせてもらっちゃった、
「…あの、何かすいません」
小「あ、別に大丈夫やで(笑)
今日話せなかったから話したかったし」
...気まずい、何か会話。
小「家こっちで合ってる?」
「あ、はい。」
何かギクシャクしちゃってるかな?私。
もっとちゃんとしないと。
小「ふふ、緊張してるん?(笑)」
「え!あ…!」
こんな恥ずかしい経験は人生で初めてだ。
どうか…この人には嫌われたくない。
" お前なんかいらねーんだよ!くず! "
…え?
やめてこんな所で思い出したくない…!
胸が熱くなる。
く、苦しい…っ。
「はぁ…っはぁっ!」
小「え!ちょ!大丈夫?!!」
「げほっ…だ、大丈夫です…っ」
こんな時に過呼吸になるなんて、
ほんとツイてないな…。
小林選手にも悪いな。
せっかく送ってもらってるのに。
でも小林選手は、すぐにコンビニで車を止めて
背中をさすってくれた。
小「大丈夫?何があったん?」
「…うっ…げほっ……ごほっ…
…す、すいません…」
そんな私の状態を見て、”今は無理に言わなくていいで”って言ってくれた。
それに対して、
私は何て多大なるご迷惑を…。
小「ほら!紙袋もらってきたから!
これ口のとこに…」
「…はぁ…はぁ……」
なんとか呼吸がもどってきた。
小「もういける?」
「は、はい。ほんとごめんなさい」
ただただ謝ることしかできなかった。
もう嫌われたかもしれないな。
そんな不安をよぎるようにフワッと小林選手の匂いがした。
何が、おきてるの…?
何だかギュッて優しく抱きしめられて、
「え、、あの…」
小「…るよ…」
「え?」
小「俺が紗友ちゃんを守るよ」
「…え?」
小「………………帰ろっか…」
「は、はい。」
しっかりと聞こえた
”守るよ”って言葉。
でも今は…なかったことにしよう。
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かずき(プロフ) - この続きは、ありますか? (2018年11月11日 4時) (レス) id: 115a787401 (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - な つ きさん» いいえ〜^^ (2017年7月24日 9時) (レス) id: fb928da0c0 (このIDを非表示/違反報告)
な つ き(プロフ) - 実玖さん» すいません、間違えて保存していました!お騒がせしてすいませんっ (2017年7月24日 7時) (レス) id: 3e6ff657de (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - お話が急に飛んでしまっていると思うのですが気のせいでしょうか!汗 私の間違いだったらすみません! (2017年7月23日 18時) (レス) id: fb928da0c0 (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - な つ きさん» こちらこそ嬉しいです!ありがとうございます♪ (2017年7月22日 21時) (レス) id: fb928da0c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:な つ き | 作成日時:2017年7月17日 21時