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怖い顔をしたかれに圧倒されて
結局部屋に招き入れた時点で
私の負けは決まってる。
穏やか、というか
狂気的な笑みを浮かべた目の前のかれに
そっとコーヒーを差し出す。
その手の震えは
もう抑えられなくて
黒い液体に波ができる。
A「なに」
なるべく、冷たい声で
平静を装って
必死に必死に言葉を出す。
サトシ「本当に戻らないの？」
怖い怖い怖い
頭の中に浮かぶ恐怖を必死にかき消して
こくり、とひとつ頷く。
サトシ「嫁とは別れるよ、」
A「そんなのは求めてないわ。
アナタに飽きただけよ、」
わざと挑発的に言った言葉に
わかりやすくピクリとする。
A「早く、出ていって、」
早く、早く、どこかへ行ってよ
私の前から消えてよ
心の声なんて目の前のサトシには届かない
サトシ「好きな人、できたんだろ」
ニヤリと不敵な顔で
私の方を見るかれは
少し、いや かなりおかしい。
A「できてないわよ、」
サトシ「金髪のガタイのいい男、」
サトシの言葉に変な汗が流れる。
なんで、なんで、知ってるの、
A「だれ、それ、」
サトシ「小森隼、お前よく知ってるだろ？」
確かに、隼って言った、
小森隼、って
私の愛する人の名前を言った。
A「だから、誰よそれ。」
サトシには心が悟られたくなくて
普通に言葉を喋ってるつもりだけど
発する声の語尾が震えてることなんて
私もサトシも気付いてる。
サトシ「別れる、って言われる少し前ぐらいから
調べてたんだよね、お前のこと。」
俺の秘書、有能だから、、と
カバンの中から取り出してきたのは
ドラマでしか見たことないような
私と隼が二人で話してる写真。
A「何がしたいの、、」
隼の罪悪感への気持ちが
私の頬を伝う涙に変わる。
サトシ「その顔、俺好きなんだよなァ。
すっげェそそる。俺を想って流れる涙じゃなくても、」
色の薄い唇を
自分の舌でぺろりと舐めたあと
楽しそうに声を上げて笑うサトシ。
隼、私が守るから
ごめんね、隼
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いちごみるく(プロフ) - airin0329さん» 楽しみにしてくださり本当にありがとうございました！！更新もなかなか出来ずに読んでくれた皆様には待たせてばかりでしたが、そう言ってもらえると本当に嬉しくて涙が止まりません。次も是非、楽しみにしていてください。本当にありがとうございました！！！ (2018年1月11日 20時) (
レス) id: f978960783 (このIDを非表示/違反報告)
airin0329(プロフ) - 大好きで大好きで大好きな作品でした。占ツクを開く度に今日は更新あるかな？って楽しみにしていたお話です。ニコニコ小森さんではなく、大人の色気のすんばらしい小森さんでした。また次のお話も楽しみにしてます。 (2018年1月11日 18時) (レス) id: 0fa21d1119 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - 真由さん» 目が光ってるって、読み返して何言ってんだろってなったんですけど、怖いって思ってくれてる人いて救われました、、笑 (2018年1月11日 17時) (レス) id: f978960783 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - sayuri0101さん» かっこいい隼くんが伝わってましたでしょうか、？？ありがとうございます！！ (2018年1月11日 17時) (レス) id: f978960783 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - 紅蓮の炎さん» 私の拙い文章で涙してくれるなんて、、、そこに泣きそうです、、！！ありがとうございます、、、！！！ (2018年1月11日 17時) (レス) id: f978960783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごみるく
| 作成日時：2017年11月5日 19時
