言わないで ページ30
貴方サイド
莉「ねぇ俺と...付き合って欲しい」
その言葉に返事はできない
私は急に力が抜け膝から崩れた
なんて言うのが正解なのか分からなくて
そのまま座り込んで
下を向いた
莉「A!?大丈夫?」
黙り込んで返事もしない私に手を差し伸べてくれた
莉「立てる?」
『...言わないで』
莉「へ?」
『ごめんなさい...ごめんなさいっ...!』
莉「何が?俺じゃ、ダメだった?」
その声には涙が含まれていた
こんなに優しくてかっこよくて、これ以上良い人なんて他のどこを探してもいない
私は今そんな人を突き放してしまったのだ
莉「俺、嫌われるようなことしちゃった...?」
『そんな!嫌いなわけ...ない』
莉「ならっ!」
『わたし、また病気で入院しちゃうかもなんだよ?それで、莉犬くんに迷惑とかかけちゃって...そんなの莉犬くんが幸せになれない!』
莉「馬鹿!!!俺はAが俺のそばにいてくれるだけで、それだけで充分なんだよ」
そう言って再び手を差し伸べてくれる莉犬くん
莉「だから、安心して?』
その手を掴むとそのまま抱き寄せられた
莉「やっと...やっと来てくれた」
莉「ねぇ、俺と恋人同士になってくれる?」
『......はい』
莉「待ってた」
その後どのくらい経ったのだろうか、気づいたら寝てしまっていたらしい
起きたのは莉犬くんの腕の中でだった
莉「起きた?ふふっおはよ」
『...おはよう莉犬くん』
朝起きてすぐ莉犬くんの顔を見れるなんて
私は何で幸せ者なのだろうか。
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りる(プロフ) - 天然水道水。さん» 少し前に水道水さんがお気に入り登録してくれた通知来ました!感謝しかないです、ありがとうございます! (2021年5月15日 12時) (レス) id: 17a2b4e3fb (このIDを非表示/違反報告)
天然水道水。(プロフ) - 莉犬くん...見てたのね!?絶対誤解されてるやぁん(汗)作者様の他作品も拝見させて頂いてます!更新頑張ってください! (2021年5月15日 11時) (レス) id: 7448490c8f (このIDを非表示/違反報告)
りる(プロフ) - バナナくんが尊いさん» コメントありがとうございます!ラスト感動系の予定なのでもっと泣かせます!! (2021年4月4日 14時) (レス) id: 17a2b4e3fb (このIDを非表示/違反報告)
バナナくんが尊い - やばい、泣いちまった、、、 (2021年4月4日 11時) (レス) id: afebd09899 (このIDを非表示/違反報告)
りる(プロフ) - ハムリスさん» 返信遅れてすみません!自信つかないとかそんな事ないですよ!応援してくれるだけで嬉しいです!ハムリスさんの作品見させて頂きます! (2021年1月1日 19時) (レス) id: 17a2b4e3fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りる | 作成日時:2020年11月5日 20時