どんな君でも...。

難点 ページ24

貴方サイド



さて、どうしましょう



家は家族中がよろしくないため帰れない



ホテルとかこの辺よく分かんないし、、



野宿しか...



「送るよ」とか、帰れないのバレちゃう



もう私は、莉犬くんに会うことはないんだ



そうだよ、そもそも会っちゃいけない人だったんだ



莉犬くんは私の恩人で、それ以上にはならない


『なんなんだろう』



なんで私ってこんなに弱いんだろう




さ「何してんの？」



『...さとみさん？』



さ「そう、って泣いてる？」



『泣いてないです！』



さ「帰らんの？」



なんて返そうか、
帰れない事はしられたくない




『帰り...ます』


さ「送ろっか？」



『結構です！！』



さ「莉犬の誘いも断ってたけど、、」



そこでさとみさんの言葉がつっかえた



さ「もしかして、帰る家ない？」




...


『あります』


さ「無いっしょ」


『あります』


さ「なんで莉犬に言わなかったの？」



『迷惑に、なっちゃうので』



さ「莉犬はそんな事考えないと思うけど？」


それはそう

優しい莉犬くんの事だから口には出さないかもしれない



けど、莉犬くんだって疲れてる
私は邪魔者になっちゃう



さ「はぁ...じゃあさ、俺ん家来る？」



『え？』



さ「保護してやるよ」



『悪いです！』


さ「Aちゃんをここに放置して野垂れ死んだりしたら、莉犬にしばかれるから」




そう言ってさとみさんは優しく手を取ってくれた



さ「来いよ」



『あの、でも、』




さ「なに？」



『やっぱり、駄目です』



さ「何が？」



言葉が詰まる



と、温もりを感じた



『さとみさっ』


抱きしめられていたのだ



さ「ごめん、」



『あっ...いえ』




さ「よし、行くべ」




さっきの優しさに変わって少し強引な彼に手を引かれるままになってしまった







莉「うそ...」




　

背けたくなるような→←叶ったのだから

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