どんな君でも...。

聴き入るような ページ4

貴方サイド




次の日




昨日あった事が嘘みたい



でも君はしっかりと今日も来てくれた





莉「ねぇ、そういえばさ、君の名前聞いてなかったんだけど名前なんて言うの？」





話している途中にされたその問い




『笹草Aです...』




莉「Aちゃんっ！可愛い名前だねぇ！！』




褒められているのは名前なのに少し恥ずかしくなった




『ありが...とう』



私は全然人と話さないから会話を続けるのは苦手


なのに莉犬くんなら自然に話す事ができる気がした




莉「あっ！昨日言ってたすとぷりの曲なんだけど、これ！」




そう言って彼はイヤホンを刺したスマホを差し出して来て片耳を私に、もう片方を自分につけた





イヤホンの長さの関係で顔が高くなって恥ずかしい





その曲の名は「大好きになればいいんじゃない？」






聴いてみるとすごくいい曲で、かっこいい声や可愛い声が聴こえた




『この人、可愛い』




そう言って黄色の人を褒めるとむぅっと頬を膨らます





莉「るぅとくんかぁ...」



『この人、るぅとくんって言うんですか？』



莉「そう！俺の相棒なんだっ！」




なんで莉犬くんが自慢気味なんだろう...




他にも...



『他にも聴いてみたいっ！...です』




莉「！！っうん！あ、敬語使わなくていいよ！」




『わ、分かった...』




莉「あ、んっとね、この曲もオススメ！」





他にも沢山の曲を聴かせてもらって満足





莉「ねぇ、」




『なぁに？』



莉「やっぱり黄色の人の声がいい？」




なんでそんな事を聞いて来たかは分からないけど、やっぱり黄色さんの声は爽やかで好きだなって思った





なんか、耳にすぅ〜っと入ってくる感じ





『うん...多分』





莉犬くんはまた頬を膨らませる



莉「ねぇ、赤色の人はっ？？」





興味津々で赤色さんへの感想を聞かれ、





『可愛い声だと思う...あと歌が上手！』



そう言うと、次は嬉しそうな顔になった




喜怒哀楽だなぁ




でも、嬉しそうに笑っている莉犬くんがすごく可愛く見えて、自然と私も微笑んでいた






　

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