あまいあま〜い短編集

夜久さんとお揃い ページ31

お揃い



やっぱり好きな人とは同じものを持ちたいなとか考えるのは不自然じゃない



私もそう






彼氏である夜久さんとお揃いのものが欲しい





でも！





お揃いのものが欲しいです



なんて恥ずかしくて言えないよ




なんか、断られたらショックで4ヶ月は寝れちゃうよ







『はぁ〜...』





部活中の夜久さんを待っている時間どうしようかと考えた




そして溜息






夜「悩み事か？」





『夜久さん！？』







気がつけば後ろにいた夜久さんにびっくり



部活終わってたんだ


『全然そんなんじゃないです』





夜久「そうか？なんかあれば話聞くからな」




『はい』





心配させちゃったよ




お揃いの物が欲しい





なんて事で






『早く帰りましょ！』





夜「おう」






私は夜久さんがいるというのに考え事に夢中で、





夜「おい、おい！A？本当大丈夫か？」





『え？あ、大丈夫ですよ！』





やばいそろそろ気づかれる






夜「俺に相談できない事なのか？」




心底心配そうな夜久さんに申し訳なくなった





『あの、違くてお揃いの物が...』





夜「お揃い？」






夜久さんも嘘だろ？みたいな声で聞き返してくるから流石に恥ずかしくて顔が赤くなった








『はい、夜久さんとお揃いの物が欲しいんです！』







夜「なんだ、そんな事か」





『はい、』





夜「可愛い」






ボソッと言われたその言葉に更に顔を赤くさせて







『ん〜〜っ』





って変な声出してジタバタした








夜「それじゃあ、するか？お揃い」







『いいんですか？』





夜「当たり前」






『じゃあ、したいです！お揃い！』








　

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