あまいあま〜い短編集

角名くんと雨の日 ページ12

ザーザー






雨降ってる...






はぁ


傘忘れちゃったよ







すぐに止むかなぁ








もー！


こんな日に忘れるなんてついてない！





角「傘忘れたの？」







後ろから声がしたと思ったらにゅと角名くんが出てきた









『うん、忘れちゃった』






あはは、なんて笑いながら言うけど内心すごい焦ってる









角「入る？」









角名くんは呟くようにそう言って自分が持っていた傘を開く






『ううん！全然気にしないで！』







なんだか好きな人と一緒の傘って恥ずかしくて遠慮する







角「じゃあどうやって帰るの？」







『止むまで待つつもりだよ？』







角「まだまだ止まないよ」






『え、』






絶望




その二文字が頭の上をグルグルする







角「やっぱり入る？」







『待つ...』





角「暇だよ？雷鳴るかも」






『どーん来いだよ』







頑なに傘に入ろうとしない私に痺れを切らしたのか







角「いーから」





と言って腕を引っ張られた







『え、あ...』








歩いてる間はほぼ沈黙




絶対顔赤い




誰かに見られたら恥ずかしくて死んじゃうよ...






ずっと下を向いて歩いてたら







気がつけば家の近くに着いていた








『あ、ありがと』







角「ねぇ俺のこと嫌いなの？」






『え、なんでそう思うの？』









角「傘...嫌そうだったし何も話さないから」








『あ、違っ...嫌いなわけじゃ無いよ』






目が下にしか行かないけど頑張って前を見る








『恥ずかしかっただけだよ』









その一言で安心したかのように抱きしめられた









角「良かった」









前言撤回





今日はとてもついている日でした






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小花衣 淑乃 さんリクエストでした！






いや〜調べたんですけど角名くんはあんまり方言？みたいなの言わないんですね




ビックリしました





あと下手です...すみません




　

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