第１７話 ページ19
賢二郎くんずぶ濡れだよ
私のせいで
「行くぞ」
冷たくて暖かいその言葉
迷惑かけちゃった
本当ドジ
「あーもう！」
「話すのは後で！風邪引くだろ」
賢二郎くんは私が立てないのを悟ったのか自分が着ていたパーカー的なものを私にかぶせる
そして屈んだ
おんぶかな
そんなことしてもらっちゃ悪いけどうじうじしてちゃ駄目だよね
そう思って賢二郎くんにおぶってもらった
『そこを右に曲がったところが家だよ』
「ここ？」
『うん』
そこで下ろしてもらって家の鍵を開ける
『ただいま』
「おかえりーって濡れてる！」
お母さんはびしょびしょの私たちを見て驚いてる
「お邪魔します」
賢二郎くんが会釈をするとお母さんニッコリ
「貴方が賢二郎くんね！」
「はい」
「あっ先にお風呂入ってきていいわよー着替えは置いとくわねー」
「ありがとうございます」
賢二郎くんがお風呂に入ったあとにお母さんが
「賢二郎くんが上がったらAも入ってきなさい」
『うん』
「お父さんが帰ってくるまでは部屋にいていいわよ」
お母さんはまるで仲直りする時間をくれるかのようだった
賢二郎くんと入れ替わるようにお風呂に入る
上がったあと部屋に入ると賢二郎くんがいた
『あっけんじろ...くん』
「あのさ怒ってないんだけど」
『えっあ...うん』
「だからあのくらいで気使うな」
『でも私のせいであんなに濡れたわけだし』
「いいだろちょっとくらい迷惑かけろよ...彼氏なんだから」
なんか
そんな言葉かけられたら今まで落ち込んでたことが馬鹿みたい
『ありがとう』
「そーいえばさあそこに飾ってある写真に写ってるの誰？」
賢二郎くんがそこと写真を指差す
あれは確か
『んーとね初めて好きになった人だよ』
「は？」
『ん？』
「なんだよ俺じゃないのかよ」ボソ
賢二郎くんがなにかボソボソ言っているけど全く聞こえない
「それだけ？」
『え？』
「好きになったってだけ？」
『んーキスもしたよ？』
「は？」
なんか賢二郎機嫌悪い
声低くなってる！
ピンチかも
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 23人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りる(プロフ) - ruruさん» 多分書くのに日にち開けすぎて自分で内容忘れてます。ごめんなさい！！ (2020年5月28日 16時) (
レス) id: 17a2b4e3fb (このIDを非表示/違反報告)
ruru - １３話でお母さん出てますけど、お母さんとお父さん、火事で亡くなったんじゃないんですか？ (2020年5月28日 11時) (レス) id: 979fa7f3df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りる | 作成日時：2020年4月14日 10時
