空の旅 ページ10
何回か海外に行ったことあるけれど、毎回驚くのはVIPの対応だった。
「工藤様でございますね。こちらへどうぞ」
引越しの為の大きな荷物も全部運んでくれて、私の荷物は機内に持ち込む用のショルダーバッグだけになった。
『流石工藤夫妻だなぁ』
「これからVIPラウンジで過ごすんだけど…」
ぽそっと、少し後ろを歩く新一と前を歩く工藤夫妻に聞こえないように呟く。
昨日渡されたヘッドセット(？)で、離れたところにいるらしい景光さんと会話してる。けれど、やっぱりこの3人は頭が切れるから怖い。
『さすがにラウンジには入れないけれど、FBIの人が潜伏してる手筈になってるから大丈夫さ』
そっか、そうだよね。
バレるのが怖いからあまり返事はしないかもと前もって伝えてあるから、無反応でも問題はないと思う。
ラウンジに行くと、白人の女の人が優雅に本を読みながら紅茶飲んでいた。
私に配慮してか、角っ子の席に座ってる。
私は一応フードは取らずに、いつものコンソメスープをついでゆっくり飲んだ。
「Aちゃん、大丈夫？」
「大丈夫。それよりアメリカに着いたらな方が不安かな」
「心配はいらないよ。私達の子なんだから、優秀さ」
「俺も日本から応援してるからよ」
不安だけど、不安ばっか言っててもしょうがない。
私は頑張らなきゃいけないんだから。
「ありがとう。…頑張んなきゃ」
スープマグを握りしめて、黄金色のスープをぼんやり見つめた。
『大丈夫。オレも赤井も、Aちゃんの味方だから』
「…うん」
スープを見つめてると、横から肩を抱き寄せられ、そのまま頭を撫でられた。
「…帰ってきていいんだからな」
「高校上がるまでって決めてるから」
「……そーかよ。」
新一の腕の中は、なんだか心地いい。本当のお兄ちゃんみたい。
まだ、この世界に馴染んでいいのか怖いけれど、FBIと景光さんのお世話になるんだから、覚悟決めないと。
新一の腕から解放されて、私は煽るようにコンソメスープを飲み干した。
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季 - 超超超面白いかった (7月30日 10時) (
レス) @page19 id: 20f0d382e7 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 更新頑張ってくださーい！！応援しています！！ (2022年8月31日 4時) (レス) @page19 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - この小説とても好きです。NlLさんこれからも頑張ってくださいm(_ _)m次の更新楽しみに待っています! (2022年5月30日 21時) (レス) id: 158cb424c8 (このIDを非表示/違反報告)
NIL(プロフ) - 侑さん» ありがとうございます(´；ω；｀)そして遅くなりました！是非これかも宜しければ読んでください(´；ω；｀) (2022年5月28日 10時) (レス) id: 62c4f4c405 (このIDを非表示/違反報告)
侑(プロフ) - 書きます書きます！！喜んでもらえるとあらば！！Twitterの方でも反応させていただきます！！ (2022年3月27日 22時) (レス) @page13 id: 8afc6fd8a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NIL | 作成日時：2020年6月28日 22時
