アイデア ページ14
空港の搭乗口まで着いてきてくれた工藤夫妻。私は2人とハグをして、搭乗口をくぐった。少し前にいるFBIの人と、すぐ後ろに並んでくれた景光さんと一緒に。
色んな会話をしたけれど、そんな事よりも私は、どうやって伊達刑事を助けるかを悩んでいた。
不幸な事故。
それが一番難しかった。
「先に話しけてトラックが突っ込んでくるのを待つか……。それだと高木刑事がぶれまくる。事故は起こすべきなのか……？」
「何を悩んでるんだ？」
「……少し。」
隣に座ってくれた陽お兄さんに、そうぼかして言う。
話せない。しょうがない。けれど、今回も景光さんの手助けが必要だと思う。
今回は松田刑事みたく上手くはいかないと思う。
どうしたものかと悩んでいると、隣で小さく陽お兄さんが笑ったの。
「お兄さん？」
「いや、トラックで思い出したんだよ。警察学校生の頃、気を失った暴走トラックと普通車の運転手を助けた時の事をさ」
思い出し笑いしながら、小さくクスクス笑う陽お兄さんがとても可愛らしい。
そういえばそんな話あったなあ。スピンオフの警察学校編の話で、教官のRX-7で松田刑事が凄まじいドライビングテクニックを披露し、トラックの屋根から侵入した降谷さんがアクセル踏んで途切れた道路を飛ぶお話。
ん？
「そうか、その手があった！」
「何が？」
小さく首を傾げながら私を見た陽お兄さん。
詳しくは今は言えない。だから、私は体だけ陽お兄さんの方を向いて、鳩尾あたりを見て訊いた。
「今の私なら、走行中のトラックに飛び乗って止めることはできますか。」
少し間が空く。
目は見れないけれど、表情が気になって少しだけ視線を上へずらす。
顎に手を添えて少しだけ悩む素振りを見せると、微笑んで私を再び見た。
「やろうと思えば、問題なく」
その言葉に、私はこの作戦でいける確信を持った。
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季 - 超超超面白いかった (7月30日 10時) (
レス) @page19 id: 20f0d382e7 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 更新頑張ってくださーい！！応援しています！！ (2022年8月31日 4時) (レス) @page19 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - この小説とても好きです。NlLさんこれからも頑張ってくださいm(_ _)m次の更新楽しみに待っています! (2022年5月30日 21時) (レス) id: 158cb424c8 (このIDを非表示/違反報告)
NIL(プロフ) - 侑さん» ありがとうございます(´；ω；｀)そして遅くなりました！是非これかも宜しければ読んでください(´；ω；｀) (2022年5月28日 10時) (レス) id: 62c4f4c405 (このIDを非表示/違反報告)
侑(プロフ) - 書きます書きます！！喜んでもらえるとあらば！！Twitterの方でも反応させていただきます！！ (2022年3月27日 22時) (レス) @page13 id: 8afc6fd8a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NIL | 作成日時：2020年6月28日 22時
