あれから…… ページ13
目覚ましもなしに気持ちよく目が覚めた。
起き上がり伸びをして、顔を洗い、着替える。
床にヨガマットを敷いて、入念にストレッチをする。
「ヘルプマークよし。タオルよし。スマホの充電は満タン。イヤホン、フード……。よし、行ってきます」
早朝の涼しい風が、玄関を開けた瞬間に私を包む。
ぐぐっ、と伸びをして、手首足首を軽く回し。フードの確認をもう一度してから、私は軽く地面を蹴った。
イヤホンから流れてくる軽快な音楽を聞き流しつつ、そこら辺を適当に走る。
何キロ走ったとかはもう気にしてない。いつの間にかプレイリストが終わってることもある。
プレイリストが頭に戻ったら筋トレと決めてるけれど、気分によって早めに終わったり、長く走ったりする。
いつも筋トレをする公園につき足を止めた時、見知った人を見つけた。
「あれ、陽お兄さん」
「やっぱり走ってた。今日はしない約束だっただろ？」
公園の入り口で分かりやすく立ってた陽お兄さんこと、景光さん。
イヤホンを外しながら近づくと、はぁ。とため息をつかれた。
「ごめんなさい。寧ろ走っておかないと落ち着かなくて」
「ダメだ。今日は飛行機に乗るんだぞ？」
「わかってるけれど……」
「ドクターにも言われただろう？いくら配慮されたとしても、絶対近づかれない訳じゃない。飛行機なんて密室なんだし。しかも一人で帰国するんだからな？」
「一人って言っても、ジョディ捜査官が近くにいて陽お兄さんも一緒に乗るじゃん……」
ちょっと拗ねたように言えば、またため息をつかれた。
「何かあってからじゃ遅いんだよ。発作なんて辛いだけ。自分が一番わかってるだろ？」
「……はぁい。」
渋々返事をして、来た道を戻っていく。途中で陽お兄さんがお水を買ってくれて、それを飲みながらゆっくり帰った。
玄関の前まで陽お兄さんは送ってくれ、私は軽くシャワーを浴びてから、今度は優作さんの車に乗り込んだ。
「Aちゃんももう受験生なんてね」
「ああ。大きくなったな」
「こっちに来て必要以上に部屋に引きこもらないで沢山食べて沢山運動して筋トレしまくったおかげだよ」
後部座席で窓の外を眺めながら、前の2人と穏やかな会話をする。
耳につけた懐かしのワイヤレスイヤホンから「ホントだよね」という優しい景光さんの声がした。
私はもう15歳になる年。
原作1年前年になっていた。
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季 - 超超超面白いかった (7月30日 10時) (
レス) @page19 id: 20f0d382e7 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 更新頑張ってくださーい！！応援しています！！ (2022年8月31日 4時) (レス) @page19 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - この小説とても好きです。NlLさんこれからも頑張ってくださいm(_ _)m次の更新楽しみに待っています! (2022年5月30日 21時) (レス) id: 158cb424c8 (このIDを非表示/違反報告)
NIL(プロフ) - 侑さん» ありがとうございます(´；ω；｀)そして遅くなりました！是非これかも宜しければ読んでください(´；ω；｀) (2022年5月28日 10時) (レス) id: 62c4f4c405 (このIDを非表示/違反報告)
侑(プロフ) - 書きます書きます！！喜んでもらえるとあらば！！Twitterの方でも反応させていただきます！！ (2022年3月27日 22時) (レス) @page13 id: 8afc6fd8a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NIL | 作成日時：2020年6月28日 22時
