爆弾 ページ33
前世から引っ張ってきてしまったこの男性恐怖症のせいで、私は何ヶ月かに1度、精神科に通っている。
症状は一向に良くならないけど、病院を変えないのはあるためだ。
「…他の病院、紹介しようか？」
「いえ。多分どこでも一緒な気がするので大丈夫です。また来ます。」
「気をつけて帰ってね」
「ありがとうございました」
スコッチの事件の後よりは多少良くなってはいた。
けど今日は恐怖症云々なんて言ってられない。
私は精神科から出て、あちこち探し回った。
今日は11月7日。どうやらアニメより漫画の方が正しいらし。
だいぶ急いで探してるけど、こんなでっかい中央病院の一体どこに……
「ｯ！……何…」
知らないはずの知識が、頭の中に流れてくる。まるで、誰かの視線を自分が見てるかのよう。
その映像がたどり着いた先には、座席の下に爆弾があった。
「！！……急がなきゃ！」
人が溢れる病院を、映像の通りに道を走る。走りながら、久々に見る名前に電話をかけた。
『はい、萩原』
「萩原さん！Aです！米花中央病院の座席の下に爆弾が！あと、観覧車の操作するとこ！そこにもあるから！それは萩原さんがして！」
『なんだって！？Aちゃん、そこを動くなよ！爆処を向かわせるから！』
ブツリと切られた電話。暫くスマホを見つめたけれど、爆弾の場所にたどり着いた私は爆弾がある座席の上に座った。
暫くして、爆発物処理班が到着した。
私は男の人たちから逃げるように、その場を去った。
病院を出てすぐ。萩原さんからメールがあった。
『操作盤 解除完了』
直後、別の人物からメールがあった。
『マット完了』
ふたつのメールに了解、と返信して、家でその後の彼らからの連絡を待った。
部屋に籠っていると、夕方に電話があった。
『Aちゃん、今大丈夫？』
直接会って話がしたいと言われ、私はパーカーのフードを被ってコートを着て、指定された小学校近くの公園まで出てきた。
「ごめんね、Aちゃん。怖いのに」
ベンチに俯いて座る萩原さん。私は、ホットの缶コーヒーを買い、萩原さんの横に置いた。私はココアを握り、スマホの画面を見せた。
『大丈夫。どうかしましたか？』
それを見た萩原さんは、グッと黙って、息を吐きながら力なく笑った。
「松田がさ、意識不明の重体なんだ。」
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NIL(プロフ) - 夜空 -Night Sky-さん» ありがとうございます！夢主ちゃんめちゃくちゃ頑張ってもらってます(苦笑) 次が出せたらまた応援しに来てください(´；ω；｀) (2020年6月28日 21時) (
レス) id: 6ea316f6e9 (このIDを非表示/違反報告)
NIL(プロフ) - 黒瀬さん» ありがとうございます！あまり進んでなくて本当に申し訳ないですが、もう少ししたら出せそうなので、待っててください(´；ω；｀) (2020年6月28日 21時) (レス) id: 6ea316f6e9 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 -Night Sky-(プロフ) - すごい面白いです！！！夢主ちゃんが頑張っててめっちゃ応援したくなります...！ 更新頑張ってください！ (2020年6月22日 18時) (レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬 - この作品を見つけて最初から読んだのですが、とても続きが気になって更新されるのが楽しみになりました！更新頑張ってください！まってます！ (2020年5月25日 16時) (レス) id: 1f6a6008e3 (このIDを非表示/違反報告)
NIL(プロフ) - スピカさん» ありがとうございます！亀更新なのでめちゃくちゃ時間かかってますが、気長に待っていただけると幸いです(^_^； (2020年5月19日 19時) (レス) id: 6ea316f6e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NIL | 作成日時：2020年2月23日 18時
