本当は ページ30
笑ってる……？
ジェイムズさんは頭がいいし色んな状況にも場馴れしてる。……何がしたいんだろ。
「FBIはこれから私に何をするつもりなの。監視なら、陽お兄さんがいるでしょ。いずれ公安に戻るから、捜査官と同じ扱いはできないんだろうけど」
「そうじゃない」
今まで黙っていた赤井さんが、急に声を出した。
「お前のカードを増やしただけだ」
「……カード？」
一瞬、バックミラー越しに赤井さんと目が合った。彼も小さく微笑むと、前を見て話し出した。
「彼1人だけでは難しい時は、俺たちを頼れ。特に、ジョディは女だ。恐怖症の対象外だろう？女の味方が、お前には今のところ見当たらないからな」
「………………」
ただの考えすぎだったのか……。
私はジョディさんに向き直って、少し離れてから、シートに頭が着くくらい頭を下げた。
「FBIの役に立てるかは分かりませんが、これから、よろしくお願いいたします。」
ジョディさんは驚いた様に、数秒固まった。
その間も、私は体制的に座礼の形のまま、ずっと頭を下げ続けた。
「実に理解の早い子だな」
「Wow…This is Japanese DOGEZA……」
「フッ…」
三者三様の反応をみせるFBIの3人。ジョディさんはすぐに私の顔を上げさせて、気にしないで、と言ってくれた。
「じゃあ、連絡先を交換しておきましょう」
「あ、はい。えっと…」
私の番号を口頭で教え、ジョディさんとジェイムズさんそれぞれから電話をかけてもらった。
メールアドレスも交換して、私は工藤邸の近くで降ろされた。
「何かあったら、連絡ちょうだいね。シュウが駆けつけわ」
「ではお2人がアメリカの時は、まず諸星お兄さんにかけますね」
「…さすがね」
ジョディさんが、少し悲しそうにそう言う。
…そっか。赤井さんは元彼氏。今は他の女のもの。悲しくないわけが無いか。
「じゃあ、また」
「はい。お気をつけて」
頭を下げ、私はシボレーが出るのを確認せずに帰路に着いた。どうせ家に入るまで見てるだろうから。
私は走って家まで向かい、すぐに中に入った。
そこからの記憶はなく、次の日の朝、新一と有希子さんにこっぴどく叱られたのは言うまでもない。
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NIL(プロフ) - 夜空 -Night Sky-さん» ありがとうございます！夢主ちゃんめちゃくちゃ頑張ってもらってます(苦笑) 次が出せたらまた応援しに来てください(´；ω；｀) (2020年6月28日 21時) (
レス) id: 6ea316f6e9 (このIDを非表示/違反報告)
NIL(プロフ) - 黒瀬さん» ありがとうございます！あまり進んでなくて本当に申し訳ないですが、もう少ししたら出せそうなので、待っててください(´；ω；｀) (2020年6月28日 21時) (レス) id: 6ea316f6e9 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 -Night Sky-(プロフ) - すごい面白いです！！！夢主ちゃんが頑張っててめっちゃ応援したくなります...！ 更新頑張ってください！ (2020年6月22日 18時) (レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬 - この作品を見つけて最初から読んだのですが、とても続きが気になって更新されるのが楽しみになりました！更新頑張ってください！まってます！ (2020年5月25日 16時) (レス) id: 1f6a6008e3 (このIDを非表示/違反報告)
NIL(プロフ) - スピカさん» ありがとうございます！亀更新なのでめちゃくちゃ時間かかってますが、気長に待っていただけると幸いです(^_^； (2020年5月19日 19時) (レス) id: 6ea316f6e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NIL | 作成日時：2020年2月23日 18時
