筆談 ページ25
「む、昔から？」
「6年前に、ちょっとな」
「へ、へぇ。…ライって実はぺドだったりしないよな」
「ぬかせ」
変な誤解をした景光さんをひと睨みする赤井さん。いつもの癖であるかのように、手元を見らずにタバコを取り出した。
が、ちらりと私を見て吸うのをやめた。
『いいよタバコ。ヘビースモーカーなの知ってるから』
スマホを向けると、驚いたように一瞬赤井さんが止まった。
すぐにペンを走らせると、私に向けた
『どこから仕入れたか是非とも吐かせたいものだな』
『今は胃液しか出てこないよ』
ハっ、と鼻で笑い、気にせずタバコに火をつけた。
『家には帰らなくて平気なのか？』
『友達の家に泊まるって言ってある』
「…そうか。」
小さく景光さんが零した。
痛い沈黙が続く。強引に口を割らせるつもりはないらしい。
『FBIの力を使って私を調べてもいいんだよ？』
『はなからそのつもりだ。…が、ただの戸籍情報しか出てこなそうな予感しかしない』
フーっ、息を吐く音と共に、煙草独特の紫煙の匂いがする。
…匂い、移りそうだな。
『とりあえず、連絡先を交換しておこう。俺は君を信じる』
その文字を見て、思わず景光さんを見上げた。
優しそうな笑顔を向けてくれる…生きてる彼を見て、私は心底助けて良かったと思った。
『携帯壊れたじゃん』
『記憶力はある方だ。これでも公安だからね』
『君を監視する為にも、連絡先を知っておいて損は無い』
不器用な文章でそう言う赤井さん。私は数字の羅列を打ち込み、赤井さんに見せた。
すぐに覚えたらしく、赤井さんは私に組織用じゃない携帯から電話を入れた。
『新しく携帯を作ったら連絡する』
『待ってます』
今後の詳しいことを話し合い、日の出まであと2〜3時間もないくらいになった頃、私達は眠りについた。
翌朝、昼頃目覚めた私に景光さんが朝食を作ってくれて、赤井さんに近くまで送り届けてもらった。
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NIL(プロフ) - 夜空 -Night Sky-さん» ありがとうございます！夢主ちゃんめちゃくちゃ頑張ってもらってます(苦笑) 次が出せたらまた応援しに来てください(´；ω；｀) (2020年6月28日 21時) (
レス) id: 6ea316f6e9 (このIDを非表示/違反報告)
NIL(プロフ) - 黒瀬さん» ありがとうございます！あまり進んでなくて本当に申し訳ないですが、もう少ししたら出せそうなので、待っててください(´；ω；｀) (2020年6月28日 21時) (レス) id: 6ea316f6e9 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 -Night Sky-(プロフ) - すごい面白いです！！！夢主ちゃんが頑張っててめっちゃ応援したくなります...！ 更新頑張ってください！ (2020年6月22日 18時) (レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬 - この作品を見つけて最初から読んだのですが、とても続きが気になって更新されるのが楽しみになりました！更新頑張ってください！まってます！ (2020年5月25日 16時) (レス) id: 1f6a6008e3 (このIDを非表示/違反報告)
NIL(プロフ) - スピカさん» ありがとうございます！亀更新なのでめちゃくちゃ時間かかってますが、気長に待っていただけると幸いです(^_^； (2020年5月19日 19時) (レス) id: 6ea316f6e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NIL | 作成日時：2020年2月23日 18時
