お買い物 ２ ページ16
皆の場所に落ち着いてから帰るといつの間にやら健斗君と遼太郎君が帰ってきていた。私が帰ってきたことに気付いた勇貴君が物凄く不安そうな顔で出迎えてきてくれた時は正直何故か分からないけど無性に慌ててしまった。なんて言うか母性に目覚める感じがした。
A「ど、どうしたの！？勇貴君！」
勇貴「A大丈夫？怒ってない？」
A「？？何があったの」
諒「Aちゃんがさっき顔伏せて走り去って行っちゃったから心配したんだって。俺が悪いこと言っちゃったんじゃないかって」
成程！だからこの世の終わりの様な顔をしてさっきから顔面真っ青になってるんだ！いくら皆を気遣って涙を流さないようにしったってこれだけ勇貴君の顔色を悪くさせてたら世話ないよね。
A「ごめんね勇貴君心配かけちゃって。勇貴君のおかげで心の整理ができたんだ！だから全然怒ってないよ。ありがとう」
勇貴「本当に？」
A「うん」
勇貴「良かった！」
A「じゃあ次に行こう」
誤解も解けて次に向かったのは、ゆうき君２人がおススメしてくれる洋服店。私に似合う服をコーディネートしてくれた。もうそれは着せ替え人形の如くあれこれ試着をしてもおうヘトヘト。2人以外にも諒君やら健斗君、遼太郎君も服を選んでくれた。真一さんは真一さんで帽子を少し離れたところで選んでくれていた。
A「つ、疲れた〜」
結局お店を出ることが出来たのは、お店に入ってから二時間後だった。着せ替え人形になっていた私はもう立っていることも出来ないほど疲れていた。他の人は皆満足そうな顔をして、悪態つこうにも(悪態つくきないけどさ！！)まぶしい笑顔で荷物を持ってくれている彼らを許してしまう。
遼太郎「Aちゃん大丈夫？」
A「う、うん。でも流石に足が疲れたかな」
諒「じゃあ、どこかお店にでも入って休む？丁度お昼だしさ」
A「さんせ〜い」
勇貴「何食べる？」
A「ん〜何食べたい？健斗君」
健斗「ん〜ラーメン食べたい」
A「じゃあラーメン行こう！！」
近くにあったラーメン店で一時間くらいお昼ご飯＆休憩をして疲れたこともあり家に戻ると、雅成君と勇哉君がすでに仕事から帰ってきていた。2人はリビングで何やら話し合っていたらしく、いつになく真剣な顔の横顔に見とれてしまったのはここだけの秘密。
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作者名：Y M | 作成日時：2020年12月16日 18時
