Moment joyeux (ページ15)

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お買い物ページ15

朝食を食べ終えて、準備が整ったところで一番近くのショッピングモールに２台の車で向かった。平日ということで人も殆どおらず皆も比較的のびのびとしていた。これなかった人は残念だったけどその分楽しんで、お土産も買うつもりでいる。
　まず入ったのは家具を売っているお店で、真一さんが色々なおすすめの家具を紹介してくれた。掃除機や机、エアコン、クローゼットなど予算の中で考えて商品を紹介してくれるのでとても助かった。買った商品は全て送ってくれるというので物凄く助かった。

真一「エアコンとかは取り付けてもらえるようにしたから」

A「ありがとう」

真一「机とベッドは今日乗ってきた車に十分入るみたいだから持って帰ろうか」

A「うん！」

健斗「じゃあ俺持って行ってくるから先行ってて」

遼太郎「あ、僕も手伝います」

健斗「ん、お願い」

車に戻って行った2人が帰って来るまでショッピングモールの中を回ることになった。途中基本的に何でも売ってる某雑貨店で文房具などを買いに行った。
　何を隠そう私は小学生の時から自他ともに認めるほどの文房具マニアなのだ。新商品がでれば絶対に一度はお店に行って品定めをするのだ。

諒「Aちゃんって文房具好きなの？」

A「うん。文房具って人によって使い勝手が変わってくるでしょ？それで自分に合うぴったりの物を探してたらどんどん文房具を集めるのが好きになちゃって、勿論！ちゃんと使う分だけしか買ってないよ」

優貴「Aちゃん好きな物の事になったら饒舌だね～」

A「あ、ごめん。五月蠅かったよね？」

優貴「ううん。そうじゃなくて、Aちゃんの好きな物知れて嬉しいってことだから気にしないで」

A「え？」

勇貴「まだ一日しか経ってないからしょうがないかも知れないけど、俺達早くAともっと仲良くなりたいからさ。少しでもAの事知りたいんだ」

　そっか…仲良くなりたいって思ってたのは私だけじゃないんだ。お母さんもお父さんも居なくなって弱気になってたのかな？少し考えれば分かる筈なのに無意識に見ないようにしてたんだ。皆に嫌われたくないって思っちゃうほどにこの居場所が気に入ってるってことなのにね。

　安心したからなのか、涙腺が緩んだ気がした。皆に気づかれまいとさっきの内に選んでおいた文房具を持ってレジへと急いだ。。決壊寸前で涙目になっていたので店員さんをちょっと驚かせちゃった。