Melancholy (ページ2)

今日:17 hit、昨日:0 hit、合計:9,950 hit

・ページ2

・

あの後はなんとなくしか覚えてなくて、気付いたら2人揃ってベッドインしていたみたいだ。だるくてホワホワした雰囲気に目が眩みそうになる。

隣で鼻息をたてて眠るAに再度幸せを実感する。

時計を見るともう寝る時間帯になっていた。

俺ら寝すぎ。

「…んぅ」
「あれ、起きた？」
「……寝てるよ」
「起きてんじゃん」
「ボケだよ、ボケ」

休日って最高。

いつもお堅い仕事だから疲れが体に溜まっていたみたいで、睡眠をとったことによりすっかり軽くなった。

布団の中でガサガサと動くAに布団ごと抱きついてやると女らしからぬ声が聞こえて笑ってしまった。

「びっくりした。やめてよスンチョル」
「マジで男かと」
「乙女にそれは失礼だよ」
「そーだね。お嬢さん」
「なんかやだ」
「注文が多いな」

いつか結婚でもして俺らに子供が出来て、一緒に寝る。そんな妄想をするだけでウキウキしてくる。男、女どっちでも良いし、絶対愛してやれる。

よく責任感が無い男が1番嫌いって言うAに影響されたのか俺も少しの事でも気にかけるようになっていた。

ほらあるじゃん。する気じゃなかったデキ婚とか、男の方が逃げるとか。

「俺お前無しじゃ生きてけない」
「私死んだら大変だね」
「死なせない」
「私も死なないよ」
「有言実行？」
「女にも二言はない」

そのまま自然と会話が無くなって、深い眠りについた。