昔日�� ページ31
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よし、と俺は意気込み、立ち上がった。
翠の手を握り、引っ張る形で走った。
み「チョ、ナ、何！？」
ら「シスターにあげるんだよ！翠も手伝ってくれたから、そのことを伝えようと思って！」
体にスピードが乗り、グングンと進んだ。
シスターに見せるのがとにかく楽しみで、心が踊った。
翠の方を見ながら悪戯っ子のような顔を浮かべると、柔らかく笑ってくれた。
瞬間、前を見る翠の目が変わった。
み「……ぇ、」
掠れた小さな声でそう言った。
ら「？ 翠、どうした……、、の、、」
前を見ると、、
そこには火が上がっている孤児院が。
他の孤児たちの叫び声が聞こえて、空気がざわついていた。
暑い、息が苦しい…。
こんなにも孤児院から離れているのに、汗が止まらなかった。
呼吸が浅くなり、目の前がクラクラした。
み「葵！！」
翠の俺を呼ぶ声でハッとした。
シスターは……、、
ら「っ、遠すぎて見えない…」
翠の手を強く握り、燃えている孤児院に向かって走った。
シスター、おーまいしすたー。
どこにいるの。
近づくと、シスターが見えた。
生きているのを確認した安心感で、涙が溢れそうになった。
ら「シスターーー！！！！」
《！ 葵、翠っ。来てはいけません！！！》
ら「ぇ、」
その言葉の直後、後ろにいる翠が強く俺の手を引いた。
前に向かっていた力は反対方向に引っ張られ、バランスを崩した。
俺たちは倒れこむようにして転んだ。
転んだ拍子に視界から外れてしまったシスターを急いで確認する。
見えた。
見えたのは、
見えてしまったのは、
《逃げて。》
何者かに頭を切りおとされるシスターの姿だった。
フラッシュがたかれたように、目の前が白く感じた。
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ほたる(プロフ) - りゅーあさん» コメントありがとうございます！とても励みになります！更新はゆっくりですが、最後まで見て頂けると嬉しいです！ (2019年11月2日 12時) (
レス) id: 5cf69170d2 (このIDを非表示/違反報告)
りゅーあ - 面白いですね。続きをいつも楽しみにしています！周りでは、活動休止をしている人がいるので、更新して頂けるだけでも嬉しいですね！ (2019年11月2日 7時) (レス) id: 30e35b4147 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - Resultさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて、とても嬉しいです！ (2019年10月31日 21時) (レス) id: 5cf69170d2 (このIDを非表示/違反報告)
Result - Totemo omosiroi yo tanosimidanaa (2019年10月31日 19時) (レス) id: 30e35b4147 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたる | 作成日時：2019年9月15日 19時
