戦渦 ページ2
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？「いやっほぉぉぉおぉおおおぉぉ！！！！！」
その直後に響く爆音。
地を揺らすほど大きな地響きがした。
舞い上がる砂塵。
乱れる銃声。
岩陰に隠れながら、緑、黄緑、黒、黄の髪の男が笑いと混沌に塗れていた。
？「ちょ、俺グレ投げたい」
？「投げろ投げろ！w」
黄緑の髪の男が言うと、周りはそれを煽った。
口元に笑みを浮かべたまま、男はグレネードのピンを外した。
ー ピンッ
その音がやけに岩陰に響いた。
瞬間、ボンっという破裂音が響いた。
人工的な煙が辺りを包んだ。
岩陰で何人かが咳き込む。
その中から、ひょこっと少女が頭を出した。
そいつも軽く１つ咳き込むと、岩の向こうの大群をジト目で眺めた。
？「ちょ、A危ないよ！？」
そう言って金髪の男とは言い難い格好をした男が、少女を自分の方に抱き寄せた。
それが不服なのか、少女は頬をぷくっと膨らませた。
ひゅん、ちゅん、という、相手の弾丸が直ぐそばを通り過ぎる音がする。
？「こっからどうする？」
額に汗を滲ませながら、黒髪の男は意見を煽った。
不思議とそこの場にいる全員、口元に笑みを浮かべていた。
？「俺の見解からすると、この状況は最悪に近い。でも……」
？「俺たちなら何とかなる、だろ？」
黄緑の男は難しそうな顔をしたが、その不安をかき消すかのように緑の髪の男は笑った。
そこまで黙って男に抱きしめられていた少女が、口を開いた。
『……ぐちつぼ、げんぴょん、あろえ、たらこ。話を聞いてくれ』
その一声で、全員の神経が少女に向いた。
肌でそれを本能的に感じた少女は、思わず笑みをこぼした。
これ程までに統率のとれた我々を、奴らは抑え込むことができるかな？
見ものだ、というように目を三日月型に歪ませた。
綺麗な赤い瞳がゆるゆると歪んでいくその様を近くで見ていた男たちは思わず息を飲んだ。
まだ年端も行かぬ可憐な身体をした少女が、まるで妖艶な大人のように表情を変える様。
それはいつ如何なる場合でも、人を惹きつけるものだろう。
『僕がこれから敵陣に突っ込む。そしたら直ぐ援護に来てくれ』
「「「「「了解」」」」」
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ほたる(プロフ) - りゅーあさん» コメントありがとうございます！とても励みになります！更新はゆっくりですが、最後まで見て頂けると嬉しいです！ (2019年11月2日 12時) (
レス) id: 5cf69170d2 (このIDを非表示/違反報告)
りゅーあ - 面白いですね。続きをいつも楽しみにしています！周りでは、活動休止をしている人がいるので、更新して頂けるだけでも嬉しいですね！ (2019年11月2日 7時) (レス) id: 30e35b4147 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - Resultさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて、とても嬉しいです！ (2019年10月31日 21時) (レス) id: 5cf69170d2 (このIDを非表示/違反報告)
Result - Totemo omosiroi yo tanosimidanaa (2019年10月31日 19時) (レス) id: 30e35b4147 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたる | 作成日時：2019年9月15日 19時
