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izw side
伊「山本っ!」
そう呼んだ名前には反応せず、何処かへ行ってしまった。振り払われた拳に思わず力が篭もる。
伊「…追うぞ」
河「待って。山本が俊足なのは知ってるでしょ?今追いかけたところで追いつけない」
こ「……あっ、位置情報は!?」
福「だめ。もう切られてる」
こ「そんなッ…」
伊「…虱潰し、か」
河「情報もない時の虱潰しほど効率の悪いのはないよ。少しでも情報があれば…」
福「公園……」
河「公園?」
福「さっき、電話の向こうで聞こえた、気がするんだけど…」
河「賭けてみる…?」
伊「…福良さん、周辺の公園リストアップ」
福「…分かった」
伊「河村さんとこうちゃんは2人で探して」
こ「…伊沢さんは?」
伊「俺は1人で探す」
こ「でも、もしその公園にいたら危険ですよ!」
伊「鍛えてるんだから、そんなんでくたばんないよ」
河「…無事でいろよ」
こ「河村さん…!」
伊「分かってますって。福良さんはここで情報収集してて下さい。分かり次第連絡」
福「了解」
河「こうちゃん、伊沢聞き分け悪いから。諦めて僕達で探そう」
伊「…よく分かってるじゃないっすか」
.
「すげぇな…」
福良さんから送られてきた公園リストに目を通す。最短ルートとか、その他云々色々書いてあり、流石としか言えない。
虱潰しがどれ程非効率的かは把握している。でも今は、何かの情報を待ってる時間はない。いち早く、見つけて助けなければいけない。
それが、
「仲間ってもんだろ…!」
やる気と福良情報だけを頼りに、足を動かす。
.
「……ん?」
とある公園の近くに来たとき、他の公園にはなかった賑やかさを感じる。少し身を屈めて植物の向こうにいるであろう人影の声を聞く。…上手く聞こえん。
『____だろ__!』
『_ッ_____、ぅあ、』
よく分からん、けど、 平和そうじゃないのは確かだ。そーっと入口に行く。中を覗いてみる…が、これまた暗くてよく見えん。どうしたものか…
「…行くか、」
ここまで来たらもう中に入ってしまおう。違ったらそれで、ここを通っただけの人間になろう。
『もうお手上げ?』
「ぅ、がは、」
『んなわけないよな』
「……、ふッ、はっ」
…できればここを通っただけの人間になりたかったんだけど、
山本の声が聞こえたから、
「___山本ッ!」
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Ruka(プロフ) - 清華さん» ここまでお付き合いいただきありがとうございます!私が書くと嫌でも長くなるんですよね…(笑)これからも相変わらず亀以下更新ですが、何卒よろしくお願いします! (2020年5月21日 15時) (レス) id: 452c51ec0e (このIDを非表示/違反報告)
清華(プロフ) - 作品が いっぱいにじゃえwwwちょいと長いの方が好きです、ありがとうございます! (2020年5月21日 7時) (レス) id: 1c085b2c66 (このIDを非表示/違反報告)
Ruka(プロフ) - ルキさん» 初コメありがとうございます!ま、まぁ忙しいですね(白目)応援まで…!無理はしない程度に頑張りますね(笑)更新もゆっくりですが、お楽しみに!(低クオリティで申し訳ないですが…) (2020年5月16日 21時) (レス) id: 452c51ec0e (このIDを非表示/違反報告)
ルキ - 初コメ失礼します!とても素敵な作品ですね!更新は楽しみですが、受験生なので色々と忙しいはずなので、無理はなさらずに!応援してます! (2020年5月16日 15時) (レス) id: 037db07d8a (このIDを非表示/違反報告)
Ruka(プロフ) - (名前声優大好きさん» あっあっありがとうございます…!楽しんでいただけて幸いです!それに受験の応援(?)もありがとうございます!もう色々ありがとうございます!(語彙力)ほんとに亀更新以下で申し訳ないですが、どうかお待ちください! (2020年5月14日 11時) (レス) id: 452c51ec0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ruka | 作成日時:2020年4月28日 19時