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夢を再び見ていた。

今度は薄暗い部屋に1人きりだった。





誰かいるの?


声を掛けても自分の声が返って来るだけで

金属音が鳴り響いて私の苦手な感じ……


前みたいに暖かくない、冷たくてなんだか寂しい


真っ暗で何も見えないなか、彷徨いながらいると__




「……あれ?……こんなところでどうしたの?」




『……えっ』


柔らかい声が私の中に響いた。


この声、どこかで聞いたことがある。

そして姿もはっきりと分かった。





前泣いていた___


でも、今は元気そう、むしろ楽しそうに見えた。






『ねぇ、……前、泣いていたよね?』



「ん?……そうだったかな?気のせいだよ〜?

だってここは夢の中だから」




それより、私のこと覚えている?
優しく微笑んできて私の近くに座り込む。





『……声はなんとなくね、でも顔は私とそっくりかな』


覚えているも何も前の夢にも現れてくれたし……




「ふふ、良かった、……まぁ顔は似てるのは当然だよ」



ついさっき会ったばかりなのに、また会えるなんてね?


ぽつりと呟く彼女は少しだけ寂しそうに見えた。








『どうして、また現れてくれたの?』


彼女に尋ねるがはぐらかせてしまう。


「んー、なんとなくかな?あなたが私を呼んでいたような気がするの!」


『ええ? …そ、そうなの?』


「笑わないで!! こっちは真剣なのに」


『えっと、……なんか、ごめん』




予想していない彼女の言葉にふっと笑ってしまう。



本当だもん!と口を膨らませて拗ねていた。


なんだか、昔の私の性格を見ているみたい。




コホンと咳を払い本題へ移ろうとする。



「それで……今日何かあったんでしょ?帰ってから……」


『……!……どうしてそのことを?』


「言ったじゃない、私に嘘はつけないんだからね?誤魔化しても分かるわよ?」


『………』



だって貴方は、私だったんだから____

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くらげ(プロフ) - 星さん» 星さん、ありがとうございます🥲︎♡楽しんでいただけて嬉しいです☺️これからも引き続きよろしくお願いします (1月5日 17時) (レス) id: a9ba311e8f (このIDを非表示/違反報告)
- 小説めちゃくちゃ面白くて大好きです!続きがとても気になります!更新楽しみにしています! (1月4日 5時) (レス) id: 5b6bab53ae (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - ばなな。 さん» ありがとうございます🥲‎楽しんでいただけて嬉しいです。のんびり更新させて頂きます (1月3日 17時) (レス) id: a9ba311e8f (このIDを非表示/違反報告)
ばなな。  - とっても面白かったです!続き楽しみにしてます!☺️ (2023年4月8日 0時) (レス) @page34 id: d6be0d4c84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くらげ | 作成日時:2023年3月22日 8時

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