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♢猗窩座side ページ27

無事にAを見つけられることができて良かった。

お前はマイペースだからつい心配してしまう。


だから離れないように俺はAの手をしっかりと握り


『もう離れないようにな』


その声に大きく頷いている彼女。


A「!……うんっ」


Aの顔が若干曇ったようにも見えた。



俺はAの過去を知らない。

鬼の過去なんて心底どうでもいいと思ったがなぜかお前だけは違ったようだ。


聞き出したら迷惑だろうか。

俺とは違ってまだ、人間の頃の記憶は残っているはず。


あの御方が、特別視をする理由も知りたいが……。



ついAのことを考えてしまっていたら


A「?……猗窩座さん!」


『!…ど、どうかしたのか?』


A「今日……はありがとう。……また一緒に買い物付き合ってほしいな」


一緒にか……

『ああ、……だが、あの御方の許可を頂いたらな』


約束ね!と俺の小指を絡めて歌を歌いだした。

その様子は人間の頃のAもこんな風だったのかと思った。

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作者名:はちみつ | 作成日時:2023年2月4日 17時

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