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♢炭治郎side ページ24

男性は彼女の方を睨みながら去っていってしまった。

振り向くと、彼女は肩を震わせて怯えていた様子だった。



A「あの、ありがとうございました……」


震えながらも律儀にお礼をする姿に驚いた。

さっきまでは俺の姿を見た瞬間逃げ出そうとしていたのに……。

しかし、気になる点が一つだけあった。



炭治郎はAに自分の名前を名乗り挨拶をする。

少しの間だが、Aを見つめていると、警戒をされてしまったようだ。





A「あの……なにか?」



ちょっと俺は見つめすぎてしまったのかもしれない。



『いや、えっと、貴方からはどこか不安の匂いがして……』



ほんの一瞬を俺は感じ取ってしまった。

良くも悪くも俺は鼻が良いため、相手の感情を感じ取れてしまう。



Aさんは何か困っていることがあるんだろうか。


しばらくして口を開き



A「……ちょっと道に迷ってしまって……」

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作者名:はちみつ | 作成日時:2023年2月4日 17時

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